投資信託

【結論:OK】つみたてNISAで債券購入はアリ?

2021年5月31日

【結論】つみたてNISAしかしないならアリ

さっそく結論をお伝えしますが、つみたてNISAしか投資をしないのであれば債券を積み立てても良いと思います。しかしながら、全額を債券に振り分けてはいけません。

あくまでメインとして株式(全米or全世界株式等)は8割ほど積み立てて、債券は2割程度に抑えることを推奨させてもらいます。

筆者がなぜそのように考えているのか、債券の特徴やその他の安定資産であるゴールドの特徴を踏まえて、解説させていただきます。

そもそも債券を取り入れる理由は?

そもそも債券をポートフォリオに取り入れる理由は、一般的に株式のヘッジか、安定資産としてのインカムゲイン狙いとされています。

今回は、つみたてNISAということで比較的若い年齢層が積み立てていることを考慮して、株式のヘッジとして考えさせていただきます。

債券は株式と相反する値動きをすることに加え、値動き幅が小さいため、相場に振り回されにくいです。そのため、株式のヘッジとしてポートフォリオに好んで組み込まれますが、あまり大きな利益は得られません。

そのため、利益を出したいのであれば、株式をメインとして債券はせいぜい2割程度に抑えたほうがよいでしょう。

ゴールドではなく債券の理由は?

ヘッジとしてゴールドが挙げられることがあります。つみたてNISAにもゴールドファンドがありますが、筆者はあまり好みではありません。なぜなら、ゴールドには配当がないからです。

もちろん、希少性から長期的に上昇は見込めます。短期的に大きく上昇することはなくとも、将来的には現在価値より安定して値上がりすると思われます。

そのため、筆者もNISA枠とは別にゴールドや金鉱株に投資をしています。

では、なぜNISA枠で購入しないのか?というと、株式と比べて大きく利益を出す見込みがないからです。よって、せっかくの非課税枠でゴールドを購入することは非常にもったいないと思います。

そのため、債券かゴールドかのどちらかを選ぶのなら、債券を推奨しています。

つみたてNISA以外もやっているなら反対です!!

しかしながら、”つみたてNISA”以外、つまり証券口座で自分で取引しているなら非課税枠で債券を買うことは反対です。

ゴールドでも触れたように、大きく利益を得る可能性がない債券に非課税枠を使うのはもったいないからです。非課税枠の満額を株式にして、他で債券やゴールドを買ったほうがよいでしょう。

もちろん期待リターンを減らしてでもなるべく安定した年利を出したいのであれば、債券やゴールドの購入を検討してもよいでしょう。ただ、老後資金を堅実に貯めたいといったケースでなければ、株式を推奨いたします。

筆者の場合、全世界で満額投資

筆者の場合、つみたてNISAは全世界株式(≒VT)に全額投資しています。

米国全体に投資ができるため、幅広い分散投資ができます。また、チャートを見ると、急落局面はあるものの全体としては安定した伸び方をしています。下手に個別株に投資するよりも、VTIに投資したほうが良いパフォーマンスとなることでしょう。

加えて、別の証券口座で全米株式ETF(VTI)、債券ETF(TLT)を長期で買い増しし続けています。

成績を見るとVTIが若干成績が良いものの、今後の米国株ブームが下火になった場合を警戒しているため、ゆくゆくは全世界株式がアウトパフォームしていくと筆者は考えています。

また、アセットクラス分散として不動産ETFを購入していますが、今のところ株式と高い相関係数があるため、期待した分散機能は果たしていないと分かりました。

つみたてNISAで債券を買うならこの商品

話を戻して、つみたてNISAで債券の購入を検討してみましょう。

筆者がもしNISA枠で債券を購入するのなら、以下のファンドをオススメいたします。

ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)

債券比率85%と名前の通り、”安定型”となっています。

経費率は0.154%と低めの設定となっているため、ほぼすべての利益を与ることができます。

しかしながら、あえて筆者としては「これならETFで自己管理したほうがよいのでは?」と考えてしまいます。

悲しい現実として、”つみたてNISA”で債券ファンドを選ぼうとすると商品がかなり限られてしまいます。そのため、渋々こちらのファンドを選んだという側面があります。

また、全体の60%が”国内”債券ということがあまりいただけません。日本の債券は利回り

があまり高くないため、できれば米国の債券をメインに買いたいです。加えて、社債も取り入れていきたいところです。

そう考えると、TLT、AGGといったETFをポートフォリオに組み込んだほうがパフォーマンスは上にいくと思います。さらに経費率が低くなるため、より一層債券を取り入れる意味合いが増すと思います。

ETF名BNDAGGTLT
3年間パフォーマンス約5%約5%約5%
直近配当利回り1.83%1.80%0.15ドル
経費率0.035%0.040%0.150%
保有銘柄数約12,000約8,000約30
国債△(政府機関)
社債

筆者の場合、長期投資としてTLT、BNDを積立投資しています。大きく値上がりすることはありませんが、決まった額の配当が安定して入ってくるため、一定額は保有することをオススメします。

-投資信託
-,