株式投資

【EIDO】iシェアーズ・MSCI・インドネシア・ETFを解説していきます。

2022年9月1日

今回は、インドネシアへ投資したい方に向けて、iシェアーズ MSCIインドネシアETF【EIDO】を解説していきます。

「東南アジアヘ投資したいけど、なにか良いETFがないかな?」

「SBI・楽天証券で扱っているのかな?」

といった疑問をお持ちの方に向けて、EIDOの構成銘柄、配当、チャートを解説していきます。

【EIDO】iシェアーズ MSCI インドネシアETFの概要

iシェアーズ MSCI インドネシアETF・EIDOは、MSCIインドネシアIM I 25/50インデックスに連動するように運営されているETFです。

構成銘柄は90銘柄で、新興国ETFの中では比較的多いETFになります。

経費率は0.59%、直近配当利回りは2.78%です。よって、経費率を差し引いた実質の配当利回りは2.19%になります。

運営会社はブラックロック社で、全米インデックス・ファンドVTIや、セクター別ETF(例:VGT、VHT)などを運営している有名企業です。

インドネシアETF・EIDOのセクター別比率

次に、インドネシアETF・EIDOのセクター比率を見ていきましょう。

セクター別比率順に上位セクターを見ていくと、1位は金融セクター(43.85%)、2位は通信セクター(13.25%)、3位は素材セクター(10.93%)となります。

金融セクターだけで半分近くを占める構成となっていますが、後ほど紹介する2つの大手銀行が上位構成銘柄となっているからです。

次に、インドネシアETF・EIDOの上位構成銘柄を見ていきましょう。

構成比率順に見ていくと、上位1位がBANK CENTRAL ASIA(金融セクター、18.80%)、2位がBANK RAKYAT INDONESIA (金融セクター、12.01%)、3位がTELEKOMUNIKASI INDONESIA(通信セクター、9.05%)となっています。

ティッカー銘柄名業種保有比率(%)
BBCABANK CENTRAL ASIA金融18.80
BBRIBANK RAKYAT INDONESIA (PERSERO)金融12.01
TLKMTELEKOMUNIKASI INDONESIA通信9.05
ASIIASTRA INTERNATIONAL一般消費財・サービス4.87
BMRIBANK MANDIRI (PERSERO)金融4.76

1位と2位が二大大手銀行となっていて、これら2銘柄だけで全体の30%以上を占めています。

【EIDO】iシェアーズ MSCI インドネシアETFのチャートパターン

【EIDO】iシェアーズ MSCI インドネシアETFの月足チャートを見ていきましょう。

2013年につけた36ドルの高値から下落トレンドの平行チャンネルを形成していることが分かります。

2020年には新型感染症の影響により、12ドルまで下落したことが分かります。しかし、その後はグングンと上昇していき、23ドルまで回復していきました。

ただし、トレンドラインのレジスタンスに押し戻されていることから、ここから下落していく可能性が大いにあります。その場合、次の底値は10ドル付近になる恐れが十分にあります。

全米インデックス・ファンドと比較した場合

次に、全米インデックス・ファンドVTIとのパフォーマンスを比較してみましょう。

結果は火を見るよりも明らかでした。

2011年から2022年現在までのパフォーマンスを見ると、米国インデックスファンドがプラス263%であるのに対し、インドネシアETF・EIDOがたったのプラス6%という結果でした。

10年以上保有していてもたったの6%という結果では、配当を無視しているとはいえ長期保有するメリットがないことを意味しています。

インドネシアETF・EIDOは楽天証券/SBI証券で買えるのか?

では、肝心の「インドネシア・EIDOは楽天証券/SBI証券で買えるのか?」という疑問にお答えしていきます。

結論として、「楽天証券/SBI証券の両方で購入可能」です。

しかしながら、その他のマネックス証券などでは取り扱っていないため、日本の証券会社では楽天証券/SBI証券のみとなります。

まとめ

今回は、iシェアーズ MSCI インドネシアETF・EIDOを解説しました。

結果としてはあまりパフォーマンスがよろしくないETFでした。しかし、今後、新興国投資が再ブームとなったときに注目を集めること間違いない銘柄でもあります。

今すぐに買い向かうべき銘柄ではありませんが、今後の新興国投資の参考となれば幸いです。

-株式投資
-