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『つみたてNISAの基本』下落相場でやってはいけないタブーを解説します。

今回は、つみたてNISAを始めたばかりの個人投資家に向けて、下落相場でやってはいけないタブーを解説していきます。

「ここ最近ずっと下げ続けて持っているだけで辛い」

「本当に利益になるのか、信用できなくなった」

と下落相場にメンタルがやられている方もこちらの記事を見て、いったん冷静になってから今後の投資戦略を考えてみてください。

下落相場でやってはいけない2つのタブー

まず、つみたてNISAの下落相場でやってはいけない2つのタブーを紹介していきます。

投資初心者は焦ってついやりがちなことですが、実はそれが大きな落とし穴です

自分の行動を振り返りながら、チェックしていきましょう。

①毎日の損失額をチェックする。

まず、毎日の損失額を確認してしまうことです。

スマホでの簡単投資が普及したため、利便性が向上した反面、その日の損益が気軽に確認できるようになってしまいました。

つみたてNISAを始めたばかりの人にとって、上昇相場では毎日がウハウハ気分で楽しめたことでしょう。反面、下落相場ではその日の損失が具体的な額となって目に入ってきます。

特につみたてNISAを始めて2年目くらいになると、一日で1万円近く損失を出すことはザラです。このことに慣れていない投資初心者は、スマホの画面で確認するたびに大きく落ち込んでしまいがちです。

ですが、つみたてNISAは20年かけて投資していきます。7,000日以上あるうちのたった数十日の出来事ならたいして気にする必要がありません。確認するだけ無駄ですし、ストレスにしかなりません。

確認する癖をなるべく早くなくしましょう。

②つみたてNISAを解約する。

次に、つみたてNISAを解約することです。

前者の「損失額の確認」よりもはるかにマズい選択です。

下落相場でみるみる投資金額が減っていく中、焦燥感からつみたてNISAを解約してしまうケースがときおり見られます。

Twiitterで「つみたてNISAを解約します」とツイートして本当に解約する人がたまに見られます。(これには正直ビックリです。)

せっかくの非課税で投資できる仕組みである”つみたてNISA”を充分に活用できずに終わってしまい、もったいないです。

つみたてNISAの本質をおさらいしよう

つみたてNISAでのタブーをご紹介しましたが、そもそも「つみたてNISAの基本戦略」についておさらいしていきます。

つみたてNISAは20年かけて毎月選んだ投資信託を一定額で積み立てていく戦略になります。

そのため、「下がったら買って上がったら売る」といった短期投資ではありません。また、常に一定のタイミングで積み立て購入していくため、ドルコスト平均法のメリットを活かすことができます。

要するに、

  • 常に一定額購入することで高い時に少なく、安い時に多く買い付ける。
  • 毎月少額の積み立てのため、金銭的余裕がない投資家でも始めやすい。

といったメリットです。

時間を味方にする最強の投資戦略

既にお分かりのように、つみたてNISAは暗号通貨のように”一夜にして大金持ちになる投資法”ではありません。

しかし、一攫千金を狙った”投機”筋とは違って、20年という歳月をかけて資産をじっくりと増やしていく投資方法です。

そのため、”ミスれば大損”といったリスクが低く、証券会社のランキングやYouTuberのオススメ商品を選んでおけば問題ないといった敷居の低さがメリットです。

筆者もつみたてNISAを始めたことは

「あぁ~、今日も1%近く下げちゃったか...。」

「やっぱりあの商品にしておけばよかったかな」

とウジウジ思っていましたが、今となってはまったく気にならなくなりました。その証拠として、現在どれだけ積み立てていて、損益がどのくらいなのか一切把握していません。

(それもそれでどうなのかな?という疑問はありますが)

下落相場は”絶好の買い場”です!

つみたてNISAにのみならず、長期投資で覚えておきたいことは「下落相場が絶好の買い場」ということです。

株式市場は”プラスサムゲーム”と呼ばれています。そのため、企業の業績が良ければ株価は上昇しますし、国の経済成長が良ければその国の株価全体が上昇します。

そのため、長期的に成長が見込まれる米国株などにとって、下落は一過性のものであり、株を安く買える絶好の買い場になります。

よって、つみたてNISAで下落しているときは「安く買えてラッキー!」と思っておいたほうが、精神衛生上良いでしょう。

個別株でも下落している最中は辛くとも、反発したときに「買ってよかった」と思えることでしょう。

(早く買いすぎて二番底にやられることもありますが)

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