株式投資

【ヨーロッパETF】IEV、VGKを比較した結果、○○をオススメします。

今回は、ヨーロッパETFの代表2銘柄IEV、VGKを紹介していきます。

ヨーロッパ全体へ投資したいけれども、IEV、VGKのどちらへ投資すればよいのか?

IEV、VGKのどちらかへ投資するだけでよいのか?

といった疑問に答えるため、比較解説していきます。

※執筆日2022年3月20日の情報です。

iシェアーズ ヨーロッパ ETF【IEV】

執筆時の価格 :50.39ドル

指数     :S&P ヨーロッパ350インデックス

構成銘柄   :362銘柄

経費率    :0.59%

配当利回り  :3.08%

iシェアーズ ヨーロッパ ETF(IEV)は、S&P ヨーロッパ350インデックスに連動するETFになります。

構成銘柄は362銘柄と、国別、セクター別で分散されたETFです。

経費率は0.59%、配当利回りは3.08%となります。

構成銘柄から算出されたPERは14.25と、割安な評価です。

運営会社はBlackRock社で、S&P500のセクター別ETF(例:XLV、XLE)などを運営している有名企業です。

IEVの構成銘柄詳細

国別の構成を見ていくと、イギリスが最も多い内訳となっています。次いでフランス、スイスです。

セクター別に見ていくと、金融が最も多い内訳となっています。次いでヘルスケア、資本財(生産業)です。

次に、構成銘柄のうち上位5銘柄を見ていきます。

ティッカー銘柄名業種保有比率(%)
NESNNESTLE SA生活必需品3.54
ROGROCHE HOLDING PAR AGヘルスケア2.67
ASMLASML HOLDING NV情報技術2.65
NOVNNOVARTIS AGヘルスケア2.07
SHELSHELL PLCエネルギー1.97

生活必需品やヘルスケアといった不況に強い銘柄が多く、テクノロジー株はASMLだけとなっています。

この点は全米インデックスファンドと比べて、大きく劣っている点になります。

バンガード・FTSE・ヨーロッパETF【VGK】

執筆時の価格 :62.79ドル

指数     :FTSE 欧州先進国 オールキャップ・ インデックス

構成銘柄   :1374銘柄

経費率    :0.08%

配当利回り  :3.56%

バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)は、FTSE 欧州先進国 オールキャップ・ インデックスに連動するETFです。要するに、欧州の大型、小型問わず全ての銘柄へ投資するインデックス・ファンドになります。

構成銘柄は1374銘柄とより広い国、セクターへ分散したETFです。

経費率は0.08%、配当利回りは3.56%となります。

運営会社はバンガード社で、全米(VTI)・全世界(VT)インデックス・ファンドで有名な会社です。

VGKの構成銘柄詳細

国別の構成を見ていくと、イギリスが最も多い内訳となっています。次いでフランス、スイスです。

セクター別に見ていくと、資本財が最も多い内訳となっています。次いで金融、ヘルスケアです。

次に、構成銘柄のうち上位5銘柄を見ていきます。

ティッカー銘柄名業種保有比率(%)
NESNNESTLE SA生活必需品2.87
ROGROCHE HOLDING PAR AGヘルスケア2.19
ASMLASML HOLDING NV情報技術2.13
MCLVMH一般消費財1.65
SHELSHELL PLCエネルギー1.60

IEVと同様に、テクノロジー株はASMLだけとなっています。

そのため、グロース株よりバリュー株よりの印象を受けます。

IEV、VGKの比較検証

IEV、VGKそれぞれを紹介してきました。

では、実際にどちらへ投資すべきなのか、細かく比較していきましょう。

運営会社の比較

まず、運営会社はIEVがBlackRock社、VGKがバンガード社となります。

どちらも有名なETFを運営しているため、信頼性においては甲乙つけがたい結果となります。

そのため、次の年間パフォーマンスを参考に、投資すべきETFを判断していきます。

年間パフォーマンスの比較

“配当利回り-経費率”のインカムゲインを比較してみると、VGKのほうがパフォーマンスが良い結果となりました。

よって、配当狙いの長期保有ではVGKのほうが良い結果となります。

銘柄配当利回り経費率
IEV3.08%0.59%2.49%
VGK3.56%0.08%3.48%

次に、年間パフォーマンスを比較していきます。

2014年から現在までの株価上昇率を比較してみたところ、まったく同じ値動きとなっています。

よって、キャピタルゲインによる利益に差がないと判断しました。

構成銘柄数

構成銘柄で比較するとIEVが362銘柄、VGKが1374銘柄です。つまり、VGKの構成銘柄がIEVの3倍以上となります。

セクター比率を見るとやや違いがあるものの、大きな差がないでしょう。

しかしながら、インデックス・ファンドとしては構成銘柄が多いほど分散性において優位であるため、VGKが優れていると判断しました。

【結論】長期保有ならVGK一択

結論としては、VGK一択だと判断しました。

特に長期保有であれば、インカムゲインで優位なVGKのほうが良いでしょう。

また、構成銘柄数でも1,000以上の銘柄で構成されているため、長期保有では重要なポイントと言えます。

よって、IEVとVGKのどちらが良いかと聞かれれば、「長期保有ならVGK」という回答をさせていただきます。

しかし、短期投資であれば経費率に差がないため、どちらに投資しても問題ないと判断いたします。

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