レポート

Metaがメタメタな決算で撃沈!【2022年1月31日~2月4日】

今回は、2022年1月31日~2月4日の米国株式市場のパフォーマンスをまとめてみました。

先週の終わりでは強気相場入りしたかに見えた米国株式市場でしたが、今週はどのように相場が動いたのでしょうか。

GAFAMの残り決算発表や雇用統計の結果にも注目です。

話題となったニュース

まず、この週で話題となったニュースを3つご紹介いたします。

  • Meta(旧Facebook)の決算結果
  • 原油WTIが90越え
  • 米国雇用統計の結果

Metaが決算しくじり!マイナス20%超えの急落

2月2日にMeta Platforms(旧Facebook)の決算が発表されました。

 

Meta Platformsの決算内容

Q4結果

  • EPS :3.67(予想:3.84)
  • 売上高:$33.67B(予想:$33.37B)
  • アクティブユーザー:9億3000万人(予想:19億5000万人)

ガイダンス結果

  • 2022年売上高:$92.5B(予想:$140B)
  • Q1売上高  :$28.0B(予想:$30.1B)

 

売上高は満たしたものの、EPSが予想未達の結果となりました。また、アクティブユーザー数が予想19億人に対して半分以下の9億人にとどまってしまいました。

ガイダンスも2022年全体とQ1の売上高が予想に届かない結果となりました。

主な要因として、TikTokやPinterest、Twitterなどの競合が影響しているとのこと。

引け後の発表でしたが、アフターでマイナス20%以上、翌日の市場でも22%のマイナスになりました。時価総額に換算すると2300億ドル(約26兆4200億円)の消失になりました。

原油WTI90越え!高止まり予想が強まる。

原油先物であるWTI(West Texas Intermediate)が90ドルを突破しました。2014年以来の高値となりました。

インフレやウクライナ情勢が大きな要因となっています。”インフレは一時的”としたFRBの予想とは大きく離れた結果となりました。

加えて、先日開催されたOPECプラスでは、増産ペースは据え置く結果となったため、しばらくは原油が高止まりするでしょう

米国雇用統計が強かった!

2月4日に公表された1月の米国雇用統計ですが、予想を大きく上回る結果となりました。

 

1月雇用統計まとめ
  • 雇用者数:46.7万人増(予想:15.0万人増)

  • 失業率 :4.0%(予想:3.9%)

  • 平均時給(前月比):5.7%増(予想:5.2%増)

 

雇用者数が予想の3倍の結果となり、平均時給は前月よりも5%上昇している状況です。雇用が強い結果は米国労働環境としてはプラスですが、FRBによる利上げ予想がある現状にとってはマイナスの要因となります。

また、時給が5%も上昇している状況は明らかなインフレとなっています。物価も上がっているため、この調子が続けば消費者にとってマイナスの要因となります。(すでにマイナスですが...。)

よって、FRBによる利上げ観測が大きく高まる結果となったため、株式(特にグロース株)にとっては辛い状況となりつつあります。

米国株式市場のパフォーマンス

次に、1週間の米国株式市場のパフォーマンスを解説していきます。

  • 代表指数のパフォーマンス
  • 各セクターのパフォーマンス

の順番で解説していきます。

代表指数のパフォーマンス

代表指数S&P500、ダウ、ナスダックを見ていきます。

S&P500は週初めから週終わりまで約1.5%の上昇となりました。週中盤まで3.5%付近まで上昇していましたが、大きく下落してしまいました。

その後、25日移動平均線をサポートラインに持ち直していることから、短期的に上昇が続く公算が大きいです。

ダウは週初めから週終わりまで約1.5%の上昇となり、S&P500と同じ動きをしています。そのため、今後も短期的な上昇が続く公算が大きいです。

ナスダックは週初めから週終わりまで約1.5%の上昇となり、S&P500と同じ動きをしています。しかし、週高値では5%以上上昇する場面がありました。

また、チャートはS&P500、ダウと比べると弱気で、25日移動平均線をウヨウヨしていて、来週きちんとサポートラインになることを確認しておきたいです。もし下に抜けるようであれば、大きく下落する可能性は充分あります。

各セクターのパフォーマンス

各セクターのパフォーマンスを見ると、大きくプラスとなっているセクターが多いです。

特にエネルギー、銀行セクターが強気です。

テクノロジー関連は大きくプラスの銘柄(好決算のGoogle、Amazonなど)がある一方で、真っ赤なマイナス銘柄(悪決算のMeta、PayPalなど)があり、保有銘柄によっては大損していたかもしれません。

いまいちふるわなかったセクターはヘルスケア関連で、小売業のコカ・コーラ、ペプシコ、ウォルマートなどの銘柄もマイナスではないものの、横ばいが続いているようです。決算待ちの控えめな売買となっているのでしょう。また、インフレの影響がどれほどなのか、”様子見”の状況なのかもしれません。

来週の相場

来週の相場ですが、大御所の決算発表がようやく終わったものの、まだまだ決算発表を控えた銘柄がたくさん待機しています。それらの発表を待ってからつまんでいくトレードが安定しそうです。

コアCPIの発表もあるため、値動きは重い展開になりそうです。エネルギーは比較的強気ですが、来週に関しては同様に重い展開になりそうです。

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