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今年最後のFOMCは予想通り。しかし...【2021/12/18レポート】

2021年12月19日

2021年12月13日~17日にかけての米国株式市場の様子を解説します。

今回は、2021年12月13日~17日にかけての米国株式市場を振り返っていきます。

14日~15日のFOMC会合を受けて、市場の反応を考察していきます。また、気が早いかもしれませんが、2022年の米国株式市場の予想も簡単に書きましたので、ぜひご参考にしてください

12月13日~17日にかけての米国株式市場

FOMC前と期間中の13日~15日は手酷く売られていた米国株式市場でしたが、15日後半では力強く上昇しました。そのまま最高値を更新してくれるかに見えました。

しかしながら、次の日の16日では大きく売りが入り、結局のところ週初めの最安値にまで落ちていき、その後横ばいが続いてしまいました。

ナスダックの13日~17日の株価チャートです。

ナスダックの13日~17日の株価チャートです。

ダウの13日~17日の株価チャートです。

ダウの13日~17日の株価チャートです。

S&P500の13日~17日の株価チャートです。

S&P500の13日~17日の株価チャートです。

セクターごとに見てみると、ヘルスケアと小売業、通信セクターが好調でした。

しかし、これまで株式市場をけん引したGAFAMやテスラが手酷く売られてました。また、エネルギーセクターは乱高下が激しかったですが、一週間で見ると大きく下落しています。

S&P500のセクターごとの一週間のパフォーマンスです。

S&P500のセクターごとの一週間のパフォーマンスです。

12月14日~15日のFOMC

14日~15日にかけて行なわれたFOMC期間中、株価は振るわない結果でした。しかしながら、いざ15日にテーパリング加速が発表されると大きく株価が上昇しました。

本来、テーパリングが加速されることは株式市場にとっては金融相場の終了を意味します。そのため、「何を買っても儲かる」相場が終わりを告げます。にもかかわらず、株式市場は何故か上昇しました。

上昇した理由は、投資家の予想とテーパリング加速が一致したためです。そのため、投資家は予想通りの展開に楽観的な買いに動いたからです。

しかしながら、翌日までその動きは続かず、株式市場は売りで終わりました。

2022年の米国株式は上値が重い?

2022年の米国株式の見通しとしては、テーパリングの開始から上値が重い展開が予想されます。

金融相場から業績相場へ転換されるため、米国株式は急落する局面がちょくちょく起こるでしょう。

しかしながら、業績相場入りしたからといって米国株式が終焉するわけではありません。業績の良い企業の株価が伸び、これまで伸び続けていたテーマ株、とりわけ業績のないSPAC銘柄が過大評価されなくなるだけです。

ハイテク株を牽引するGAFAMの値動きも重くなることが予想されるため、S&P500やナスダックの値動きも鈍化することでしょう。

出遅れのエネルギー、観光銘柄が投資対象

では、どういった銘柄に投資すべきなのか?というと、未だ出遅れているエネルギー銘柄や観光銘柄がオススメです。

特にエネルギー銘柄は今問題となっているインフレに対して相性が良く、高配当な銘柄が多いため、気長にロングしやすいです。

また、観光銘柄は航空、クルーズ、ホテルとほとんどの銘柄がいまだコロナ水準から回復していません。そのため、割安なうちに買いに入ることができます。

筆者は航空銘柄のデルタ航空(DAL)、クルーズ銘柄のノルウェージャン(NCLH)を保有しています。日々の乱高下に悲しくなることもありますが、気長に待ち続けるしかありません。

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