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オミクロン株の脅威が後退。来週のFOMCが新たな脅威【2021/12/12レポート】

2021年12月18日

2021年12月6日~10日までの米国株式市場の状況をお伝えします。

2021年12月6日~10日にかけての米国株式市場の振り返りをしていきましょう。

前の週ではオミクロン株の脅威がふっと湧いて出てきたため、米国株式市場は大きくやられました。

しかし、いざ週を明けてみると楽観的ムードとなり、株式市場は強気に動きました。

12月6日~10日の米国株式市場

米国株式市場を代表するS&P500、ダウ、ナスダックの指数の動きに注目しましょう。

(青枠部分が6日~10日の範囲になります。)

ナスダックのチャートです。

12月6日~10日のナスダック

ダウ指数のチャートです。

12月6日~10日のダウ

 

12月6日~10日のS&P500のチャートです。

12月6日~10日のS&P500

どの指数も前の週につけた下値から大きく上昇したものの、週の後半からは横ばいが続く展開となってしまいました。上値を抑えられてしまい、次週の展開をいまいち掴めないチャートとなっています。

オミクロン株の脅威が後退?

週の初めに大きく上昇した要因として、オミクロン株の脅威が後退りしたことが挙げられます。

前の週に大きく下落した要素として、オミクロン株がこれまでの変異種と異なり、

・重症化のリスクが高い

・ワクチンが効かない

といった憶測がニュースを通じて騒がれたからです。

しかしながら、実際には重症化のリスクは低く、ワクチンもファイザー製で対応できる見方をしているとの公表がファイザーよりありました。よって、株式市場は楽観ムードとなりました。

とはいえ、こと感染力に関しては未だ不明とされています。そのため、週の後半では上値が重い展開となりました。

来週14日~15日のFOMCに注目!

また、上値が重くなった要素として、14日~15日のFOMC(連邦公開市場委員会)の会合があります。

FRBがこれまで「一時的」としてきたインフレを「長期」となる見方へ変わったことを発表しました。また、”ハト派”であったパウエル議長が”タカ派”に転身した、と投資家たちで予想されています。

そのため、テーパリングによる段階的縮小が2022年に1回→3回へ加速する見方が広がっています。

よって、株式市場にとってより重い展開となりました。

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