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『エセFIRE?』50歳退職は早期リタイアじゃない?

2021年6月19日

悩める人
悩める人

「50歳でFIRE達成!」ってテレビでやってたけど、遅すぎないかな?SNSでも否定的な意見が多いけど...。

でも、取材を受けていた人は幸せそうだったな~。

今回はこの悩みにお答えしていきます!

  • 「50歳で退職」はFIREなのか?

  • FIREの本質を考える

  • FIRE達成後の未来を考える


以上の3構成で解説していきます。

「50歳で退職」はFIREじゃない?

近年、若者を中心にFIREが話題となっています。

SNSではアカウント名に”FIRE”をいれる個人投資家が増え、本屋ではタイトルにでかでかと”FIRE”の文字が書かれている書籍をよく目にします。YouTubeで活動している投資系インフルエンサーの影響が大きいように思えます。

こうした影響を映し出すように、テレビでも”FIRE”が取り沙汰されていました。

主にFIREを目指す人、達成した人にインタビューする内容となっていて、とあるニュース番組でも同様の内容が放送されました。その中で”50歳でFIREを達成した人”に対しSNS上で賛否両論が起きました。否定的な意見を取り上げると”50歳でFIREとは言えない”といった内容でした。

なぜ、このような否定的な意見が出たのでしょうか?

FIREをおさらいしよう

まず、FIREについておさらいしましょう。

経済的自立&早期リタイアを意味する”Financial Independence, Retire Early”の頭文字を取って”FIRE”と呼ばれています。

そのため、FIREの達成には

 

・経済的自立

・早期リタイア

 

の両方が必要となってきます。

経済的自立とは、一生暮らして生きていけるだけの資金(資産運用も加味)を蓄えることを一般的に指しますが、貯蓄とは別にフリーランスとして働いたりすることで生計を立てる場合もあります。こうした場合、セミリタイアと呼ばれます。

次に、早期リタイアとは、定年よりも早期段階で退職し、会社に束縛される生き方を止めることを指します。早期退職時期には明確な規定はありませんが、一般的に30代や40代とされています。

50代での退職なら早期リタイアではない

確かに50代での退職は定年が60歳であることを踏まえると、早期リタイアかどうかは微妙なラインです。

ただし、2025年には定年が65歳になり、今後も働く年数が増えていくことを考慮すると50代で退職できるのは幸運なのかもしれません。

話を戻して、現時点では50代で退職しても早期リタイアには該当しないと思われます。そのため、ニュース番組の報道内容に関してSNSで賛否両論が起きたのでしょう。

FIREの本質を考えてみよう

しかし、ここでFIREそのものの本質を考えてみましょう。

FIREを目指す人のほとんどは、会社などに縛られずに生活したいと切望しているはずです。「辛い仕事をせず、のんびりと暮らしたい」これは人として当たり前の欲求だと思います。とりわけ、若者世代は日本の将来に悲観的な意見を持つ人が多いことから、より働かずに生きていくことが大変魅力的だと思うはずです。

今の仕事が楽しいならアリ

とはいえ、「仕事は辛いけど楽しい、やりがいがある」と思えるのなら、無理して退職する必要がないとも言えます。毎月入ってくる給料の一部を投資に振り分けて、着実に資産を形成していく。また、ひとによっては副業で別の収入源を確保している場合もあります。

こうすることで、会社への依存度がだいぶ減らせます。

また、「今の仕事は辛いからやりたい仕事に転職しよう」と思うのなら転職してなるべく楽な仕事に勤めてもいいでしょう。

もちろん、FIRE本来とは違った形になっていますが、人によってはこれで充分だと思います。

そういった意味では、50歳の退職は手堅さを考慮すれば魅力的だと言えます。

心理的支柱ができる

加えて、本業をしつつ資産運用することのメリットをご紹介します。

 

  • 毎月決まった収入が確保できる。

  • 投資で損失を出しても心理的ストレスが少ない。

 

毎月決まった収入があるため、資産のみで生きていくFIREとは違って、心理的負担が軽くなります。

また、市場の暴落によって資産が目減りしても毎月の生活が保証されているため、そこまでの痛手にはなりません。

FIREを達成したら終わりじゃない

次に、FIREを目標にすることの注意点をお伝えします。

仮に30代でFIREを達成したとして、そこで終了ではありません。現在の平均寿命は80歳と言われているため、単純計算で50年は人生を歩み続けることとなります。つまり、まだ人生の折り返し地点にすら立っていないのです。

「FIREを達成すれば人生楽ゲー!」というのは甘いです。

セカンドライフをきちんと考えているか?

FIREの達成には金銭的な面を考えなければいけないのはもちろん、達成後に何をしていくのか、きちんと考えなければなりません。

単純に「楽しいことをしていきたい」と思っていても、毎日旅行し続けていれば資産が数年で無くなってしまいます。一日部屋に籠ってネットサーフィンするのもいいかもしれませんが、それではいずれ飽きてしまいますし、1年ほどニート生活をした筆者からすれば”すさんだ人生”だと思います。

資産ばかりに目がいくかと思いますが、きちんと人生設計にも目を向けましょう。

人生ワチャワチャしてるほうが楽しい

筆者がFIREに魅力を感じない理由としては、なんだかんだ言いつつも”やることがあったほうが良い”からです。

やりたいことではなく、やらなければならないことです。

仕事は大変ですが、やりがいはありますし、楽しくも思えます。また、休日は引きこもりがちな筆者からすれば、気軽に他人と接することができる手段でもあります。

また、平日は仕事に時間を奪われているからこそ、休日を無駄にしないように過ごせ、こうしたブログや投資に力を注ぐことができます。

そのため、筆者としては「やることがないなら、無理して早期退職をする必要はない」ということです。

もちろん、資産は貯めれるだけ貯めておいて、仕事がどうしても耐えられなくなったらキッパリ辞めてしまえばいいです。そこで転職するか、リタイアするかを考えればいいでしょう。

まとめ

本記事のまとめは、

 

・”50歳退職は早期退職ではない”が、魅力的なルートではある。

・FIREで大切なことはセカンドライフをどう生きるか。

・やることがないなら早期リタイアは意味ない。

 

となります。

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