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【2021年最新】金投資の今後を考察してみた!

2021年6月15日

悩める人
悩める人

安全資産として金に投資してみたいけど、今後どうなるのかがまったく分からない。
チャートとかを見ても難しくて、サッパリだ。

こうした悩みに本記事では以下のステップで解決していきます!

 

  • そもそも金投資とは?

  • 金のファンダメンタルズ分析

  • 金のテクニカルチャート分析

  • 注目銘柄の紹介(比較アリ)

 

数年間、市場に参加し続けたサラリーマン投資家が解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

ゴールドへの投資とは?

2021年6月現在(執筆時点)、金は注目すべき投資先となっています。

コロナショックによる経済危機に対し、世界各国の中央銀行が量的金融緩和を実施しました。各国の経済にジャブジャブの資金が流入し、一過性とはいえインフレリスクが懸念されています。

そのため、安全資産として金への投資が注目されています。

実際、リーマンショックやコロナショック後に株価が下落し続けているなか、金に限っては1ヶ月足らず急落したのみで、すぐさま大きな上昇を遂げました。

仮想通貨との比較

しかしながら、ここ最近に関して言えば、金は安定資産としての評価を下げられていることも事実です。

その理由として、仮想通貨の台頭が挙げられます。

ビットコインを筆頭に、イーサリアムやドージコインといった(特に若者にとって)魅力的な投資先が出現しました。コロナ禍の自粛生活によって、仮想通貨市場に個人投資家たちの余った金が流入したことで、仮想通貨は大きく市場価値を膨れ上がらせました。そして、仮想通貨に投資した個人投資家たちはまるで金の卵を得たかのように熱狂していきました。

こうした株式とは別の動きをすることから、仮想通貨は激しい値動きはするものの、株式のヘッジとして注目されるようになりました。

このことから、金よりも仮想通貨に投資したほうがよいのではないか?という考えが広まり、メディアでも著名投資家が同様の発言をしたと取り沙汰されるようになりました。

それでもゴールドの魅力は消えない

仮想通貨の存在はあるものの、金は今後も”安全資産”として注目していかなければなりません。

金自体は工業材料としての価値が低いものの、装飾品として今後も一定の需要があります。また、金は埋蔵量が限られていることから長期的に価値が右肩上がりしていくでしょう。

そのため、金への投資を強くオススメいたします。

ファンダメンタルズの分析

では、金の市場価値に対する分析をしていきましょう。まず、経済状況などを踏まえてファンダメンタルズ分析をします。

金が長期的に右肩上がりなことは前述しました。そのため、短期的な視点で考えていきます。

結論として、短期的にも上昇が見込めると思います。

やや後退したインフレ懸念

まず、現時点でコロナケアとして経済にジャブジャブ資金が流れています。そのため、インフレ懸念から金が買われています。

6月11日に発表された消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.0%と13年ぶりの高さとなり、市場予想の4.7%を超えました。

ただ、この結果は中古車や航空運賃といったアフターコロナによる一時的な需要上昇が原因であり、すべての物価が軒並み上昇したわけではありません。

そのため、今後はインフレ懸念がやや払しょくされ、株式(とりわけハイテク株)が買われ続けると思います。

「継続」消費者物価指数に注目!

とはいえ、消費者物価指数は今後も注目しかなければなりません。

結果次第では、FRBによるテーパリングが懸念され、市場全体を揺るがす要因となります。そうなると金の価値も大きく左右されます。

また、合わせて注目していきたい指数として

 

  • 米国失業保険申請数

  • 失業保険継続申請件数

  • 非農業部門雇用者数

 

もチェックしていきたいです。

この結果次第で、テーパリングの懸念が前進・後退します。そのため、予想と比較してどうなのかを都度確認する習慣をつけておきましょう。株価(特に米国株)も左右されるため、個人投資家として結果に一喜一憂する癖をつけましょう。

テクニカルチャート分析

次に、金のテクニカル分析をしていきます。

2021年6月現在は調整局面にあるため、価格が乱高下しています。

そのため、飛び込むように今すぐ投資するのではなく、調整局面を脱却して新高値を狙いにいく場面で投資しましょう。

3月にダブルボトム(底値)形成

少し時を戻して、2021年3月に注目してみましょう。

3月の上旬と下旬にそれぞれ$1670付近の下値をつけ、ダブルボトムと呼ばれるチャートを形成しています。ダブルボトムは下落から反転し上昇するシグナルとされていて、実際に現在の金価格は底値より10%以上も上昇しています。

また、現在は上向きのボックス圏で下値を切り上げながら上昇トレンドとなっています。

数週間の範囲では調整局面となっているものの、下値を切り上げて再び強含む可能性が高いです。

数年におよぶ超巨大なカップを形成

さらに大きく時を戻して、2011年からのチャートを見てみましょう。

2011年の高値から2020年の高値まで大きなお椀を形成しています。これはカップと呼ばれるチャートシグナルになります。

カップ形成の後にやや下落してから反発することでハンドル(取っ手)が形成されると”カップウィズハンドル”と呼ばれるチャートシグナルが形成されたことになります。形成後、一般的にカップの深さと同様の上昇が見込めると言われています。

実際のチャートでは、2020年の高値からやや下落して2021年3月に底値をつけて反発していることから、ハンドルを形成しようとしていることが分かります。

そのため、このままハンドルが形成でき、2020年の高値を超えることがあれば絶好の投資機会となります。

ゴールドへの投資方法

では、肝心の金への投資方法を解説してきます。

主に以下の3つが一般的です。

 

  • 金ETF

  • 金先物

  • 金現物

 

それぞれ解説していきます。ちなみに、筆者は金ETFで投資しています。

金ETF

まずは、金価格に連動したETF(GLD、IAU等)に投資する方法です。株式投資をやっている人にとっては、一番手軽な投資方法だと思います。

株式を売買する感覚で金を購入できるからです。また、株式と同じツールで売買できるため、株式と金でいちいち使い分ける必要がないこともお手軽さを強調してくれます。

ただし、後述する金先物のようにレバレッジをかけた投資ができません。しかし、代わりに金鉱株へ投資することで、金価格の上昇率の何倍も大きな恩恵を受けることができます。

金先物

次に、金先物へ投資する方法です。CFDと呼ばれる差金決済取引によって、売買時の差額分を利益にする投資方法になります。

感覚で表現すると、金ETFが株式取引に対し金先物がFXといった具合です。

金先物の大きなメリットとして、信用取引が可能な点です。数倍のレバレッジをかけて取引することで、現物取引の数倍以上もの利益を享受できます。

ただし、レバレッジをかけるということはこうむる損失が数倍も膨れ上がってしまうことを意味します。よって、ポートフォリオのうちの10%程度に抑える等のリスク管理を徹底しましょう。

金現物

次に、いわゆる純金積立と呼ばれる投資方法を説明します。

毎月一定額で積立し、金を現物保有できます。注意点として、金を購入者が自己保管するのではなく、売買業者が管理します。そのため、現物と言っても前述の2つとあまり変わりません。

では、なぜ金現物取引があるのかと言うと、数千円といった低額で積立できるからです。ETFや先物だと購入最低額がそこそこの額であるのに対し、現物取引の最低購入金額は高くてもせいぜい5,000円程度です。

そのため、金に割り当てる投資金額がなくても、積立投資しやすいです。

ただし、購入手数料は前述の2つよりも高くなってしまうため、ある程度投資金額を割り当てらえるのであれば、あまりオススメできません。

【結論】今後の金投資の見通し

おさらいになりますが、金自体は短期的にも長期的にも強気で考えて大丈夫だと考えています。筆者もETFを活用して積立投資していきますし、短期的に急騰するなら金鉱株も狙い目だと思っています。

ただし、金は株式と比べて価格が上下しにくい性質であるため、利益を出したいのであれば100%金に投資するのではなく、株式メインに全体の10%程度を金に振り分けましょう。

株式のヘッジとしても機能するため、ぜひ投資することをオススメします。

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