10万円を1億円にするために必要な年数とは？
10万円を1億円にするために必要な年数を考えたことはありますか？
気の遠くなるような年数が必要なことは読者さんも何となく気がついていると思いますが、具体的な年数は分からない人がほとんどでしょう。
実際、筆者もこの記事を書くまで分かっていませんでした。
株式投資で年利5%の場合は？
では、早速お答えするために株式投資で年利5%として計算してみました。
なんと138年も必要となってきます。
10万円から1億円と考えた場合、「100年以上なんて長すぎる」、「思ったより短い期間だった」と感想は人それぞれだと思います。
しかし、「実現不可能」という点においては満場一致だと思います。
年利8%に引き上げても不可能
では、年利8%にしてみてはどうでしょうか？
残念ながら、それでも80年以上の期間が必要でした。
仮に20歳から始めたとしても100歳を超えてしまうことになります。
また、市場の波を考慮していないシミュレーションであるため、タイミングが悪ければ目標まであと一歩で大暴落することも充分考えられます。
10万円＋積立投資を始めるとどうなる？
では、今度は元手10万円に加えて、毎月の積立投資を考慮してみましょう。
毎月一定額の積み立てをすれば、1億円の達成も夢ではなくなるのでしょうか？
年利5%、毎月1万円の積立投資の場合は？
年利5%、毎月1万円でシミュレーションしてみました。
残念ながら、こちらでも74年と途方もない年数が必要でした。20歳から始めたとしても、すでに100歳近くの年齢となってしまいます。そのため、現実的な結果とは言えません。
では毎月5万円に変更してみましょう。すると、44年とだいぶ短くなりました。20歳から始めたとして、64歳に貯蓄に成功するということになります。
この年数であれば、険しくはあるものの可能ではあります。
年利8%、毎月5万円なら？
では、今度は年利を5%から8%に引き上げて、計算してみましょう。
すると33年で1億円に到達することが分かりました。
しかしながら、年平均8%のリターンを出し続けることはかなり難しいです。そのため、前述の年利5%を想定したほうが現実的でしょう。
銀行預金よりはマシ
結局のところ、10万円のような少額では1億円に増やすためには途方もない歳月が必要となってきます。
ただ、だからといって投資を諦める必要はありません。
この記事で筆者がお伝えしたいことは「はした金で投資しても意味ない」ということではないからです。
『少額での投資ではリターンが少なくなることは当たり前。1億円という夢を見るのではなく、堅実にコツコツと資産を増やしてほしい』
ということです。
そのため、投資を諦めて銀行預金にするのではなく、インデックス投資のような低リスクな投資先で何年、何十年と積み立てていってほしいです。
株式5：現金5の比率
とはいえ、資産全てを株式に突っ込む必要はありません。資産のうち50%を株式等の投資資産、残り50%を現金に振り分けることをオススメします。
これまでの言葉と矛盾していると感じるかもしれませんが、株式などはあくまでリスク資産であるため、暴落のリスクは充分考えられます。
そのため、暴落しても復帰不可能な痛手にならないようにしましょう。また、現金を持っておくことで暴落時に安い価格で株を買うこともでき、将来的に目先の損失を上回るリターンを期待できます。
もし読者さんが20代前半でそもそも元手があまりないなら、株式の比率を少し上げてもいいでしょう。もちろん会社の給料といった定期的に確保された収入源がある場合ですが。