株式投資

株式だけの集中投資は最強の戦略なのか、考察してみた!?

2021年6月4日

https://yoshi-kabu.com

悩める人
悩める人

投資を始めたけど株式しか手を出していない。でも、投資の本には債券や金にも投資することを推奨している。

ただ、どのくらいの比率がいいのかな?別に株式だけでも問題なさそうだし...。

今回は、このような悩みを解決していきます!

過言では『株式投資だけ』の運用パフォーマンスは?

“投資”というと真っ先に”株式”を想像する読者さんも多いことでしょう。

また、「投資をしています!」という読者さんの中には、「株式にしか投資していない」、「そもそもポートフォリオなんて考えたことがない」という方がいらっしゃることでしょう。

今回はそんな読者さんに向けて、100%株式のみのポートフォリオで問題ないか、一緒に考えてみましょう。

全世界株式、全米株式の10年間パフォーマンスを見てみよう。

まず、株式のパフォーマンスを見るために、全世界株式(VT)と全米株式(VTI)の10年間のパフォーマンスを見てみましょう。

①全米株式(VTI)

②全世界株式(VT)

 全米株式・VTI全世界株式・VT
10年間パフォーマンス約4.1倍約2.7倍

以上と結果となり、中には充分なパフォーマンスだと思った方もいることでしょう。

しかしながら、このパフォーマンスに隠されたリスクをご存知でしょうか?

急落局面では50%以上の暴落

急落局面では、株式はめっぽう弱いです。特にグロース株や小型株は大きな下落を覚悟しなければなりません。

実際に、2009年のリーマンショックと2020年のコロナショックの暴落率をまとめてみると驚きの結果となりました。

 全米株式・VTI全世界株式・VT
リーマンショック-58%-53%
コロナショック-37%-36%

非常に大きな下落幅であり、リーマンショックでは株価が半分にまで減ってしまいます。

年率で見ると大きな成長性を感じますが、短期の下落局面においてはハイリスクな資産となってしまいます。また、全世界に分散投資しているはずのVTが暴落率がVTIとさほど変わらないことも意外な結果です。

よって、株式内での国別分散は暴落時にはそこまで機能しないことが分かります。

債券を組み入れてみよう!

では、どうやってリスク資産である株式を抑制すればよいのでしょうか?

答えは別の資産クラスに分散投資すればよいだけです。例えば、不動産や債券、ゴールド、コモディティといった資産クラスがあります。

しかし、どの資産クラスでも良いというわけではありません。株式のように大きく値動きする資産では抑制できません。また、株式と同じ動きをする資産でもダメです。

今回は安定資産として知られる債券を取り上げて、解説していきます!

ヘッジとしての機能

なぜ債券なのか?というと、株式相場と反比例した値動きをするからです。そのため、株式投資のヘッジとして活用できます。

また、債券の特性上、そもそも値動きがあまり大きくないため、大きく値下げするリスクが小さいです。

加えて、債券は売買益ではなく配当に冥利があると言っても過言ではありません。特に先進国の国債であれば安定して配当を受け取ることができます。

ゴールドもアリ

株式投資へのヘッジとして、ゴールドもアリです。こちらも値動きがあまり大きくないため、安定資産として見ることができます。

しかしながら、注意しなければならない点として、”配当がない”ことが挙げられます。100万円のゴールドをいつまでも持っていたとしても、値動きがなければそれはいつまでも100万円です。

ゴールドは希少性から長期的には値上がりすることが期待されていますが、短期的に大きく値上がりする可能性は低いです。

そのことは念頭において、少額をポートフォリオに組み入れましょう。

また、ゴールドと同一視されている仮想通貨もヘッジとして勧めているインフルエンサーがいます。しかし、筆者としては仮想通貨をポートフォリオに入れることは反対です。少なくとも初心者がやるべき投資先とは思えません。

値動きは安定せず、著名人のツイートひとつで暴騰したり、暴落したりする動きは非常に大変です。もちろん、暴騰の動きに乗れれば大きく利益を上げることができます。しかし、上手く乗れなければ逆に大きな損失を被ることとなります。

良くも悪くも株式とは違った独自の値動きをするものの、値動きの幅が大きすぎるため、安心して持ち続けることができません。各国の法規制が進んでいることも踏まえて、無理して持つ必要はないと考えています。

もし読者さんの投資金額が数百万、数千万と余りある額なら、ポートフォリオの数%保有してもいいかもしれませんが。

ポートフォリオの比率はどうすればよいのか?

では、株式のヘッジとして債券を保有するとして、その比率はどのようにすればいいのでしょうか?

ここで考慮したいポイントとしては、株式と債券のリスク度(要するに値動きの流動性)が挙げられます。

株式と債券を半々で持つことを推奨しているインフルエンサーもいますが、筆者としてはあまりオススメしていません。

株式:債券を半々でも意味がない!?

株式は債券の3倍ものリスクがあるとされているからです。

そのため、株式と債券を半々で保有したところで、リスク割合を参考にして考えると株式95%:債券5%という比率になります。

よって、リスク分散として単純に購入価格半々の比率にしたところで全く意味をなさないのです。

では、「どのくらいの比率で持つべきなのか?」という疑問が残るかと思いますが、著名投資家レイダリオ氏のポートフォリオを参考に考えてみましょう。

レイダリオ氏の全天候型ポートフォリオ

 

レイダリオ氏が推奨しているポートフォリオで、株式30%:債券55%に加え、金にも少額投資しています。

年平均利回りは10%ほどと驚異の実績です。

このポートフォリオが素晴らしいポイントとして、リーマンショック時も4%未満の損失に抑え、毎年の標準偏差が7%ほどであるところです。

標準偏差について補足しておくと、統計におけるばらつきを示す指数になります。

7%の意味は、年平均の±7%になる可能性が7割ほどあるということです。つまり、統計学的におおよそ年利10.07%を維持し続けたことになります。

個人投資家でも容易に実行できるポートフォリオのため、読者のかたも参考にしてみてください。

筆者の長期投資用ポートフォリオ

蛇足ですが、筆者の長期投資用ポートフォリオも紹介させていただきます。

“イエールモデル”と呼ばれるイエール大学が運用している独自のポートフォリオを参考にしたものです。

株式は基本的にSPY、VTで構成し、債券も国債と社債両方を採用しています。

不動産は円建てで先進国不動産ETFに投資しています。

コロナ時には大きくダメージを負いましたが、株式100%と比べれば軽い損傷でした。また、幸いなことにすぐV字回復してくれたため、安眠できる毎日を送れています。

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