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「銘柄比較アリ」金鉱株の2022年の見通しを分析してみた!

2021年6月24日

悩める人
悩める人

ゴールドに投資しようと思ってるけど、現物だとあんまり利益にならない。最近耳にした採掘会社への投資に興味があるのだけど、どの銘柄を選べばいいんだろう?

このような悩みを解決いたします。

  • 金鉱株とは?

  • 金鉱株のメリット・デメリットは?

  • 金鉱株のおすすめ銘柄は?

これらの順番で解説していきます。

金鉱株とは?

金鉱株とは、金の採掘を行なっている企業の株式を指す言葉です。そのため、金価格が上がれば業績は追い風となり、金価格が下がるなら業績は向かい風となります。

金価格に左右される金鉱株は、値動きが激しい傾向にあります。特に小型の金鉱株であれば、金価格が急騰すると一日で10%上昇することもあります。しかし、その一方で金相場が弱気になれば、すぐさま大損してしまうことがあります。

そのため、金への投資方法として、金鉱株は最もリスクの高い投資方法と言えます。ただし、金価格が強気となれば最も恩恵を受けられる投資方法とも言えます。

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「オペレーション・レバレッジ」という考え方

金相場にここまで大きく左右されるのか?というと、「オペレーション・レバレッジ」という考えが答えになります。

これは一言で表すと「採掘コストに対する金そのものの利益率」のことです。

 

オペレーション・レバレッジとは?


金1gを採掘するのに1,000円のコストがかかるとします。これは金価格が上下しようとも変わらず固定費用となります。

このとき、金価格が2,000円とだった場合、利益は2,000円-1,000円=1,000円となります。

そこから1年後、金価格が倍の4,000円となった場合、利益は4,000-1,000=3,000円と3倍になります。

 

要するに、金価格が上昇した場合、採掘コストは一定であるため、相対的に金鉱会社の利益が大きくなるということです。これを「オペレーション・レバレッジ」と呼びます。

そのため、金価格が急騰するとそれ以上に金鉱株が上昇するのは、こうした利益を見込んで多額の資金が流れ込んできたと言えます。

ゴールドの見通し

では、肝心かなめのゴールドの見通しについて解説いたします。基本的に金価格は長期的には明るいとされています。それは産出量の希少性が関係しています。地球上で採掘できるとされている金の埋蔵量はプール一杯分ほどとされています。

そのため、どこかのタイミングで金は尽きるとされています。よって、金は希少性から長期的に明るい見通しとされ、筆者もその考えに賛成です。

次に、短期的には今現在は難しい局面にあるのかもしれません。というのも、現在コロナ回復後のインフレリスクが懸念され、金が買われ続けていました。

しかしながら、FRBの”インフレは一過性”という見方に加え、長期金利の低下から市場参加者がFRBの見方に同意していることが分かります。よって、金が短期的にはそこまで重要視されていないと思われます。

とはいえ、チャートはいまだ上昇トレンド範囲内であり、ゆくゆくは金融引き締めがあることから過度に心配する必要はないかと思います。ただし、今の段階で過剰に金鉱株へ投資することはオススメできません。しばらく様子見に徹しましょう。

金鉱株のメリット・デメリット

次に、金鉱株のメリット・デメリットをご紹介いたします。

なぜ金そのものではなく金鉱株へ投資するのか、考えてみましょう。

メリット

金鉱株のメリットとして、オペレーションレバレッジの恩恵が得られることが真っ先に挙げられます。

前述した通り、金鉱株にはオペレーションレバレッジがあるため、金価格が1%上昇しただけでも金鉱株が5%以上跳ね上がるケースが多々あります。

そのため、長期的な上昇トレンドでは金価格が上昇し続けるため、採掘コストに対する金価格の比率が上がっていきます。よって、金にレバレッジをかけて投資するCFD(先物投資)よりも大きく利益を享受できます。また、蛇足にはなりますが、金鉱株の場合、銘柄&ETFを選ぶため、先物投資よりも投資そのものを楽しめるとも言えます。

デメリット

デメリットは、メリットでもあるオペレーションレバレッジです。

金価格が下落すると採掘コストに対する金価格の比率が下がってしまい、金鉱株への投資冥利が減ることを意味します。

そのため、例え金が上昇トレンド中であっても一時的な急落局面を迎えると、金鉱株はあっという間にそれ以上の急落を起こします。そのため、金へ投資するよりもハイリスク・ハイリターンの投資と言えます。

また、同じ金鉱株でも銘柄や地域によって下落する場合が多々あります。事実、2018年に世界屈指の産金会社として知られるニューモント・マイニングがガーナの金鉱山で崩落事故を起こし、操業停止となっています。当然、株価は40ドル付近から30ドルと30%以上の暴落が引き起こされました。

よって、金鉱株へ投資する場合はなるべく分散して投資することをオススメいたします。

代表銘柄の比較

次に、代表的な銘柄を紹介いたします。

  • バリックゴールド($GOLD)

  • ニューモント・マイニング($NEM)

  • ハーモニー・ゴールド・マイニング($HMY)

前2社は「まずこの2社でしょ!」と真っ先に投資候補に上がってくる銘柄となっています。後者のハーモニー・ゴールド・マイニングは採掘コストが最も高い銘柄の1つとされているため、オペレーションレバレッジの恩恵が大きいとされています。

より詳しいデータを見ていきましょう!

バリック・ゴールド(GOLD)

バリック・ゴールド(GOLD)の株価チャートです。

バリック・ゴールド(GOLD)の株価チャート

バリック・ゴールドはカナダの金採掘会社であり、カナダの産金会社としては最大手であり、産金量は過去に世界トップとなっています。

保有する金鉱山はカナダだけでなくアメリカ、オーストラリア、南米と幅広くあり、金だけでなく銅や天然ガスといった資源の採掘も行なっています。配当利回りは1.5%前後となっています。

2021年3月31日の四半期会計報告に目を通すと、

  • 総収入:2.9億ドル

  • 売上総利益:1.2億ドル

  • 営業利益:1.3億ドル

  • 純利益:0.5億ドル

となっており、業績は悪くありません。

ニューモント・マイニング(NEM)

ニューモント・マイニング(NYM)の株価チャートです。

ニューモント・マイニング(NYM)の株価チャート

ニューモント・マイニングは米国の金採掘会社であり、アメリカ、南米、オーストラリアを中心に採掘事業を行なっています。2019年にカナダ採掘会社ゴールド・コープを買収したことでバリック・ゴールドを抜いて世界トップの産金会社となりました。

また、他の金鉱株にはない魅力として、S&P500指数に組み込まれている点があります。

そのため、必然的に出来高が高くなり、流動性が良いといえます。

加えて配当利回りが1.5%前後あるため、長期投資の冥利があります。

2021年3月31日の四半期会計報告に目を通すと、

  • 総収入:2.8億ドル

  • 売上総利益:1.6億ドル

  • 営業利益:0.8億ドル

  • 純利益:0.5億ドル

と、バリック・ゴールドと張り合う業績となっています。

ハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)

ハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)の株価チャートです。

ハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)の株価チャート

ハーモニー・ゴールド・マイニングは、南アフリカの産金会社になります。前述の2社と比べて産金コストが高いことに加えて、採掘される金自体のグレードが低いです。

よって、収益性はあまり良くありません。

2021年3月31日の四半期会計報告に目を通すと、

  • 総収入:21億ドル

  • 売上総利益:4.8億ドル

  • 営業利益:6.6億ドル

  • 純利益:5.7億ドル

総収入と純利益は他2社より頭ひとつ抜き出ています。

とはいえ、株価は一桁台と非常に小型であるため、ボラティリティ(変動率)が非常に高く注意がいります。

 

「注意」リスク管理が非常に重要!!

ここまでオススメの金鉱株を紹介し、金鉱株への投資に興味を持った読者さんもいることでしょう。

しかしながら、今すぐに大金を注ぎ込むことは推奨できません。

金鉱株は他セクターと比べて非常にボラティリティが高いです。小型株であれば日々3%前後の値動きをすることがザラです。

また、ハイテク株のような成長株と異なり、みずから製品を生み出してるわけではありません。あくまで金に依存しています。そのため、前年の決算が良かろうが金価格がふるわなければ下落していくことになります。

そういった特性があるため、金鉱株に多額の資金を注ぎ込むことはオススメできません。

ポートフォリオの10パーセントに制限

そのため、金鉱株へ投資する場合、ポートフォリオのうち10%までに抑えることをオススメいたします。

投資資金が100万円であれば10万円に抑えましょう。こうすることで、仮に金鉱株で10%の損失を出したとしても額で見れば1万円の損失(全体の1%)となります。1%であればすぐに取り戻せる損失のため、他の銘柄で補うことができます。

よって、きちんと分散投資をしている土台があるうえでの金鉱株への投資を推奨いたします。

リスク分散ならETFがおすすめ

また、金鉱株自体を会社別、地域別に分散投資したいのであれば、金鉱株ETFを推奨いたします。

ETFを活用すれば、少額でも幅広い範囲に分散投資できます。

今回は、金鉱株ETFで代表的な2銘柄を紹介いたします。

  • ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)

  • ヴァンエック・ベクトル中小型金鉱株ETF(GDXJ)

ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)

構成銘柄は先ほどご紹介したバリック・ゴールド&ニューモント・マイニングが25%を占めていて、他銘柄は北アメリカ、カナダの採掘会社をメインに世界分散されています。

総資産額は140億ドルにも及び、出来高の高さから流動性の良さがあります。

経費率は0.52%と、インデックスファンドと比べれば高いですが、低い費用で分散できます。

ヴァンエック・ベクトル中小型金鉱株ETF(GDXJ)

先ほどのGDXと異なり、GDXJは中小型金鉱株の銘柄のみで構成されています。また、トップ銘柄であるパン・アメリカン・シルバーでも構成比率5.2%と低く、GDXと比べて会社別の分散性は高いと言えます。

そのため、金価格が上昇した場合、GDXJのほうがオペレーションレバレッジの冥利があります。

経費率は0.53%と、GDXと差がありません。

まとめ

本記事のまとめです!

  • 金は一時的に調整局面を迎えているが、長期的には明るい。

  • 金鉱株は安定性としてはGOLD&NME、ボラティリティとしてはHMYを推奨

  • リスク分散したいならGDX&GDXJのETFを推奨

この記事がきっかけで、金鉱株への投資に興味を持っていただけたら幸いです。

 

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