レポート

ロシア、ウクライナ侵攻!【2022年2月21日~25日】

今回は、2022年2月21日~25日にかけての米国株式市場を振り返っていきます。

ウクライナ情勢でピリピリムードが続いていた米国株式市場でしたが、ついに24日にロシアがウクライナへの侵攻を始めました。

米国株式市場は暴落したのか、それとも反発したのか、振り返っていきましょう。

24日、ロシアがウクライナ侵攻を始める!

2月24日12:00頃(日本時間)、ロシアがウクライナ東部での特別軍事作戦を実施しました。つまり、ロシアがウクライナの親ロ派武装勢力支配地域へ”支援・保護する”名目で侵攻を始めました。

ロシア軍はウクライナの軍事施設を中心にミサイル攻撃を実施し、首都・キエフを中心に都市への攻撃が行なわれたとのこと。

ウクライナ側は全土に戒厳令を発表し、抵抗する構えを見せました。

 

執筆現在の27日時点まで戦争は継続しており、NATO側の対応としては、

  • アメリカを中心に非難声明発表、他国への協力を呼びかけ

  • アメリカ、ドイツによるウクライナへの武器提供

  • ロシアへのSWIFT(銀行間国際ネットワーク)の排除

の3つになります。

 

一刻も早く終わることを祈りますが、今後の展開次第で株式市場の動きが左右されるため、常にニュースに注目していく必要があります。

米国株式市場のパフォーマンス

では、米国株式市場はどのような反応をしたのか、振り返っていきましょう。

  • 代表指数のパフォーマンス

  • S&P500のセクター別パフォーマンス

の順に見ていきましょう。

代表指数のパフォーマンス

まずはS&P500から見ていきましょう。

S&P500は週初めから緩やかな下落で始まりました。2月に入ってから下落相場が続いていたため、想定通りの動きと言えます。その後、24日のウクライナ侵攻が始まったときの相場はマーケット開始1時間は大きく売られ、前日終値から-2.5%のパフォーマンスとなりました。

しかし、底値をつけると上昇に転じて、最終的に前日終値から+1.5%(その日の底値からは+4.0%以上)の好成績となりました。週終わりの25日も上昇トレンドが続き、週終わりのパフォーマンスは先週の終値より+0.8%ほどと、プラスで終えることができました。

 

 

ダウもS&P500と同様の動きを見せ、週終わり値は先週の終値とほぼ同じ結果(0%)となりました。

週の底値からは+5.0%ほどのパフォーマンスとなります。

 

 

これまでの2指数よりも面白い動きをしたのがナスダック指数になります。週始めに大きな上ヒゲを出してから下落に転じ、24日の底値では週始めから-6.0%ほどの下落を見せました。

しかし、24日の反発の際にはS&P500、ダウよりも先に反発に転じて、24日の終値は底値から+7%の結果となり、週始値よりもプラスの結果となりました。

週終わりの25日も軟調に上昇し、先週の終値から+1.17%と最も好成績となりました。

 

 

各セクターのパフォーマンス

次に、各セクターのパフォーマンスを見ていきましょう。

 

 

セクター別に見てみると、プラスで終わったセクターは多いものの、マイナスとなったセクターもそこそこあります。

主に銀行株、工業株、小売り株が弱かったです。逆にこれまで割安に見られていたヘルスケアは大きく上昇していて、半導体銘柄でもAMDが+7%と良い成績で終わっています。

来週の相場はナスダック指数に注目!

来週の相場は、ナスダック指数が引き続き大きな陽線を作っていけるかに注目です。

これができれば、グロース株はより強気の相場に転じることができるでしょう。

一方で、ロシアがSWIFTから排除されたため、月曜日の相場は荒れる可能性が高いです。週始めは様子見から始めるほうがよさそうです。

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