株式投資

ウクライナ情勢で注目すべき銘柄・セクターをまとめました。

2022年2月23日

今回は、JPモルガンが公開した「Best and worst stocks sensitive to Russia and Ukraine from J.P. Morgan」から、ロシア&ウクライナ情勢で上昇する銘柄、下落する銘柄をまとめてみました。

現在、難しい相場が続いている中、積極的に投資していきたい方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

強気のセクター・銘柄をまとめました。

レポート内容をまとめると、強気のセクターは以下の3つになります。

  • エネルギーセクター

  • 素材セクター

  • 工業セクター(防衛セクター)

レポートでは詳細な理由が書かれていませんでしたが、筆者なりに理由を考察した上で推奨銘柄を以下にまとめました。

エネルギーセクター

推奨銘柄Exxon Mobil (NYSE:XOM)、EOG Resources (NYSE:EOG)、Pioneer Natural Resources (NYSE:PXD)、Devon Energy (NYSE:DVN)、Occidental Petroleum (NYSE:OXY)、Cheniere Energy (NYSE:LNG)、Hess (NYSE:HES)、Diamondback Energy (NASDAQ:FANG)、Continental Resources (NYSE:CLR)、Marathon Oil (NYSE:MRO)、APA(NASDAQ:APA)

原油・天然ガスを取り扱っている企業に関しては強気に見ているようです。情勢悪化がインフレに拍車をかけるとの見立てがあるため、原油・天然ガス価格がさらに押し上げられる公算とのことです。

原油価格、第2四半期に125ドルに達する可能性=JPモルガン

実際、JPモルガンは去年から原油価格に強気で見ていて、現在は第2四半期に125ドルへ到達するとの見解を出しています。

原油・天然ガスに対して強気であることは消費者物価指数などから筆者も同意であるため、納得のいく内容でした。

素材セクター

推奨銘柄ニュートリエン(NYSE:NTR)、モザイク(NYSE:MOS)、CFインダストリーズ(NYSE:CF)、アルコア(NYSE:AA)、クリーブランドクリフ(NYSE:CLF)、USスチール(NYSE:X)、カーペンターテクノロジー(NYSE:CRS)

素材セクターの企業を大きく分けると、

  • 農薬などを生産する化学企業
  • 工業用金属を採掘する企業

の2つに対して強気に見ているようです。

前者はロシアに対する経済制裁によりロシア産穀物が入手できなくなり、穀物価格が上昇するためであり、後者も同様にロシア産アルミ二ウムなどが入手できなくなり、価格上昇があるためです。

そのため、地域的にロシアの影響を受けない企業に対して強気に見ているそうです。

この内容にも筆者は同意であり、特にニュートリエン(NTR)は筆者が好きな銘柄であるため、今後も上昇し続けてくれることを祈っています。

工業セクター(防衛セクター)

推奨銘柄ロッキードマーチン(NYSE:LMT)、ノースロップグラマン(NYSE:NOC)、L3ハリステクノロジーズ(NYSE:LHX)、ハンティントンインガルス(NYSE:HII)、マーキュリーシステムズ(NASDAQ:MRCY)、レイドスホールディングス(NYSE:LDOS)、 CACIインターナショナル(NYSE:CACI)

工業セクター、というよりも防衛セクターを強気に見ているようです。

ロッキードマーチン、グラマンといった軍需産業が強気となる理由は、ウクライナ情勢により軍事需要が増えたり、米国などの防衛予算が増えることが期待されているからです。

シンプルな理由であり、インフレとの関連性は低いため、ウクライナ情勢が改善されると弱くなるセクターでもあります。

弱気のセクター・銘柄をまとめてみました。

レポート内容をまとめると、弱気のセクターは以下の5つになります。

  • エネルギーセクター

  • 素材セクター

  • 工業セクター(防衛セクター)

  • 小売りセクター

  • ヘルスケアセクター

理由としては、

  • ロシア&ウクライナと取引がある企業

  • 石油価格、天然ガス価格の上昇に弱い企業

とのことでしたが、レポートでは詳細な理由が書かれていませんでした。

(強気セクターのときよりも情報が少ないです。)

そのため、筆者なりに理由を考察した上で推奨銘柄を以下にまとめました。

エネルギーセクター

弱気銘柄リンデ(NYSE:LIN)

エネルギーセクターに強気であったJPモルガンでしたが、リンデ(LIN)に関しては弱気に見ているようです。

リンデは元々ドイツ企業の産業用ガスを取り扱った企業で、NATOの経済制裁によってロシア産ガスが手に入らないことが予想されるため、弱気に見ているようです。

素材セクター

 

弱気銘柄キンロスゴールド(NYSE:KGC)、アーコニック(NYSE:ARNC)、シルバモ(NYSE:SLVM)

素材セクターに関しては、エネルギーセクターと同様に一部銘柄が弱気の見立てだそうです。

順にカナダの金鉱会社、アメリカのアルミニウム会社、アメリカの製紙会社となっていますが、決算等を調べても

ただ、基本的に決算等を確認したのですが、特にロシア&ウクライナに依存しているようには思えませんでした。この辺は投資のプロにまかせて、筆者は触れないようにします。(元々注目していない銘柄ということもありますが...。)

工業セクター

弱気銘柄ボーイング(NYSE:BA)、AGCO (NYSE:AGCO)、エアリース(NYSE:AL)、デルタ航空(NYSE:DAL)、ユナイテッド航空(NASDAQ:UAL)、アメリカン航空(NASDAQ:AAL)

工業セクターというよりも、民間航空業界に対して弱気に見ているようです。

ロシア&ウクライナ情勢が悪化すれば、一時的に戦争に近い状況になるわけで、消費者が旅行を控えるだろうとの見立てだと思われます。

また、原油価格が上がれば燃料代も上がるため、利益率が低下してしまいます。よって、民間航空のコロナからの回復はまだまだ先になるかもしれません。

小売りセクター

弱気銘柄Gentherm (NASDAQ:THRM)、Mohawk Industries (NYSE:MHK)、McDonald's (NYSE:MCD)、Carnival (NYSE:CCL)、PepsiCo (NASDAQ:PEP)、Mondelez International (NASDAQ:MDLZ)、Bunge (NY :BG)、Philip Morris (NYSE:PM)、Kimberly-Clark (NYSE:KMB)、Estee-Lauder (NYSE:EL)、Coty (NYSE:COTY)、ハーバライフニュートリション(NYSE:HLF)

小売りセクター、特に食材を扱っている企業はインフレと相性が悪いため、弱気に見ているようです。

ここに関しては深く説明せずとも何となく理解できるため、当分は短期目的でこの辺に触れないでいます。

ヘルスケアセクター

弱気銘柄アルナイラム・ファーマシューティカルズ(NASDAQ:ALNY)

 

バイオ医薬品メーカーのアルナイラムも悲観的に見ているようです。こちらも理由を調べましたが、大きな要因は見つかりませんでした。

ここもスルーしていきます。

今投資していく3つの銘柄

筆者としては今投資していくなら以下の3銘柄を推していきます。

 

  • ニュートリエン(NTR)

  • エクソンモービル(XOM)

  • アルコア(AA)

 

筆者が保有している銘柄であり、特にニュートリエン、エクソンモービルは好きな銘柄です。

また、アルコアはPER10前後と割安な銘柄であるため、今からでも買いにいける銘柄です。

結局、ウクライナ情勢がどう運ぼうとも世界的なインフレ問題は残ったままであるため、素直にこうした銘柄を買っていくことが得策だと思われます。

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