株式投資

『インフレに備える!』円建てコモディティETFをまとめてみた!

今回は、円建てで買えるコモディティETFをまとめてみました。

インフレの局面に強い銘柄であり、円建てで手軽に買えるETFになります。

穀物から原油、金属まで揃えているため、状況に応じて銘柄選びをしてみてはいかがでしょうか。

穀物関係のETF

まず、穀物関係のETFをまとめてご紹介いたします。

  • 穀物全般(とうもろこし、小麦、大豆)
  • とうもろこし
  • 小麦
  • 大豆
  • 農産物(穀物、大豆油、砂糖など)

WisdomTree 穀物上場投信【JP:1688】

まず、穀物全般に投資したい場合、こちらのETF・1688が該当いたします。

WisdomTree 穀物上場投信【JP:1688】

執筆時の市場価格:538.3円

最低売買単位:10口

最低売買価格:5,383円

信託報酬:0.54%

 

とうもろこしが4割、大豆が3割、その他残りといった比率で構成されています。穀物全般が上昇する場面で買っていきたい銘柄となっています。

注意点として、とうもろこし、大豆といった代表銘柄で構成されているため、ETFの強みである分散性は低いです。しかし、この後にご紹介する穀物ETFを自分で分散・管理することが面倒な方にとっては、気軽に投資できる穀物ETFのひとつになります。

WisdomTree とうもろこし上場投信【JP:1696】

次に、とうもろこしのみに投資したい場合、こちらのETF・1696が該当いたします。

WisdomTree とうもろこし上場投信【JP:1696】

執筆時の市場価格:139.4円

最低売買単位:100口

最低売買価格:13,940円

信託報酬:0.54%

Bloombergとうもろこし商品指数に連動する仕組みとなっています。

とうもろこしは家畜のエサとして利用されているため、今後肉食が増えれば家畜の需要が増え、とうもろこしの需要も増えていきます。

こちらのETFだけに投資してもよいですし、ご自分で他の穀物ETFと組み合わせて分散等してみてもよいでしょう。

WisdomTree 小麦上場投信【JP:1695】

次に、小麦のみに投資したい場合、こちらのETF・1695が該当いたします。

WisdomTree 小麦上場投信【JP:1696】

執筆時の市場価格:139.4円

最低売買単位:100口

最低売買価格:13,940円

信託報酬:0.54%

Bloomberg小麦商品指数に連動する仕組みとなっています。

小麦は中国、ロシア、インドを中心に生産されています。先進国での肉食が加速したため、とうもろこし、大豆と比べてあまり需要が伸びておらず、過小評価気味の銘柄になります。

しかし、中国・ロシアは何かと地政学的リスクを負いやすいため、状況によっては大きく上昇する銘柄になります。

WisdomTree 大豆上場投信【JP:1696】

次に、大豆のみに投資したい場合、こちらのETF・1696が該当いたします。

WisdomTree 大豆上場投信【JP:1697】

執筆時の市場価格:3,338円

最低売買単位:10口

最低売買価格:33,380円

信託報酬:0.54%

Bloomberg大豆商品指数に連動する仕組みとなっています。

大豆は大豆そのものより、その後の加工品である大豆油や大豆粕としての消費が大きいです。近年では中国での消費が大きいため、中国の景気に左右されやすい銘柄となっています。

WisdomTree 農産物上場投信【JP:1687】

次に、農産物に投資したい場合、こちらのETF・1687が該当いたします。

WisdomTree 農産物上場投信【JP:1687】

執筆時の市場価格:744.5円

最低売買単位:10口

最低売買価格:7,445円

信託報酬:0.54%

「農産物とは何ぞや?」と思われた方向けへ簡単に説明すると、

  • とうもろこし”や”大豆”といった畑からできる農作物

  • “砂糖”や”大豆油”といった農作物の加工品

の2つが該当いたします。

そのため、最初にご紹介したWisdomTree 穀物上場投信【JP:1688】より幅広い銘柄で構成されています。

 

WisdomTree 穀物上場投信【JP:1688】と同様、とりあえず穀物関係に投資したい時にはこの銘柄を選んで問題ありません。ただし、基本的には穀物価格に引っ張られる形となるため、大した分散効果がなく、注意が必要です。

エネルギー関係のETF

次に、エネルギー関係のコモディティETFをご紹介いたします。

  • 原油
  • 天然ガス

WisdomTree WTI原油上場投信【JP:1690】

原油に投資したい場合、こちらのETF・1690が該当いたします。

 

WisdomTree WTI原油上場投信【JP:1690】

執筆時の市場価格:972.9円

最低売買単位:10口

最低売買価格:9,729円

信託報酬:0.54%

 

Bloomberg WTI原油マルチ指数に連動する仕組みとなっているため、米国のWTI原油価格と同じ動きを目指しています。

原油はインフレや景気後退局面に強く、国際的緊張が高まる局面(要するに戦争)でもよく買われるコモディティになります。

WisdomTree 天然ガス上場投信【JP:1689】

天然ガスに投資したい場合、こちらのETF・1689が該当いたします。

 

WisdomTree WTI原油上場投信【JP:1690】

執筆時の市場価格:2.1円

最低売買単位:100口

最低売買価格:210円

信託報酬:0.54%

 

Bloomberg天然ガス商品指数に連動する仕組みとなっています。

天然ガスはインフレの局面で強いことは勿論、中国・欧州での電力発電が石炭から天然ガスへシフトしているため、大きな需要があります。現状、中国・欧州では天然ガスの需要過多により電力不足に見舞われている点があることから、今後も強気のコモディティ銘柄になります。

しかし、こちらのETFは市場価格が2.1円、最低売買価格が210円と少額であることから、ほんの少しの値上がりで大きなリターンが得られます。一方で、ちょっとした値下がりでも大きな含み損になる可能性が高いうえ、投機筋の信用買い/売りが多いため、オススメできないETFです。

天然ガスへ投資したい場合、以下の記事を参考にしてみてください。

金属関係のETF

次に、金属関係のETFをご紹介いたします。

  • 産業用金属
  • アルミニウム
  • ニッケル
  • パラジウム

WisdomTree 産業用金属上場投信【JP:1686】

産業用金属に投資したい場合、こちらのETF・1686が該当いたします。

WisdomTree 産業用金属上場投信【JP:1686】

執筆時の市場価格:2,113.5円

最低売買単位:10口

最低売買価格:21,135円

信託報酬:0.54%

Bloomberg産業用金属商品指数に連動する仕組みとなっていて、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケルに分散投資できます。

産業用金属への投資となるため、ゴールド・シルバーといった貴金属は含んでいません。

とりあえず金属へ投資したい時に買いたい銘柄になります。

WisdomTree アルミニウム上場投信【JP:1692】

次に、アルミニウムに投資したい場合、こちらのETF・1692が該当いたします。

WisdomTree アルミニウム上場投信【JP:1692】

執筆時の市場価格:530円

最低売買単位:100口

最低売買価格:53,000円

信託報酬:0.54%

Bloombergアルミニウム商品指数に連動する仕組みとなっています。

アルミニウムは自動車、産業機械、飛行機のほかにも宇宙船にも使われる汎用金属になります。また、ロシア・中国が主要な原産国であるため、実は地政学的リスクを含んだ金属になります。

加えて、アルミニウムは生産する際の電力消費量が大きく、1トン当たり約14MWの電力が必要となります。そのため、中国や欧州でのエネルギーコストが上昇している現在、アルミニウムは今後値上がりしていくことが予想されます。

WisdomTree 銅上場投信【JP:1693】

次に、銅に投資したい場合、こちらのETF・1693が該当いたします。

WisdomTree 銅上場投信【JP:1693】

執筆時の市場価格:4,626円

最低売買単位:10口

最低売買価格:46,260円

信託報酬:0.54%

Bloomberg銅商品指数に連動する仕組みとなっています。

銅はアルミニウムと同様に様々な産業で使用されている金属になります。特に電気自動車(EV)や再生可能エネルギー(クリーンエネルギー)に関する需要は今後伸びることが予想されています。そのため、今後の銅価格は上昇することが予想されています。

2021年に再生可能エネルギーが注目された際に、ニッケル&リチウム関連会社の株価が急上昇しましたが、今後、銅生産会社にも注目が集まるかもしれません。

WisdomTree ニッケル上場投信【JP:1694】

次に、ニッケルに投資したい場合、こちらのETF・1694が該当いたします。

WisdomTree ニッケル上場投信【JP:1694】

執筆時の市場価格:2,599円

最低売買単位:10口

最低売買価格:25,990円

信託報酬:0.54%

Bloombergニッケル商品指数に連動する仕組みとなっています。

銅でも説明があった通り、ニッケルは再生可能エネルギーの分野で注目されている貴金属で、これからさらなる需要が増えてくることが予想されます。

実際、この銘柄は5年前と比べて130%以上価格が上がっており、WisdomTree 産業用金属上場投信が60%の上昇にとどまっていることから、ニッケル価格の今後に期待できます。

WisdomTree パラジウム上場投信【JP:1675】

次に、パラジウムへ投資したい場合、こちらのETF・1675が該当いたします。

WisdomTree パラジウム上場投信【JP:1675】

執筆時の市場価格:4,626円

最低売買単位:10口

最低売買価格:46,260円

信託報酬:0.54%

”ロンドン白金・パラジウム市場 (LPPM)の規格にもとづく パラジウム地金”に連動する仕組みとなっていて、要するにロンドンのパラジウム価格に連動するようになっているETFです。

貴金属として注目されているパラジウムですが、これまでの銅やニッケルと比べると今後の需要は下がり続ける可能性が高いです。

元々、パラジウムは装飾品として使われており、産業用途としては身近なもので自動車の排ガス触媒と、銀歯程度です。しかしながら、排ガス触媒は電気自動車(EV)の促進により不要となってきますし、銀歯も最近はインプラントに変わろうとしています。

そのため、長期的に見ればパラジウムは装飾品としての価値は上がるかもしれませんが、産業用金属としては他の金属に劣ってしまいます。

まとめ

今回は、円建てコモディティETFをまとめてみました。

米国の消費者物価指数が上がり、ウクライナ情勢が怪しくなってきた2022年において、知っておくだけでも投資の参考となるかと思います。

たくさんの銘柄を紹介したため、個々の銘柄説明が雑になってしまい、申し訳ございません。この記事が投資の参考となれば幸いです。

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