株式投資

小型株への集中投資は一攫千金への鍵となるか?

2021年5月5日

悩める人
悩める人

"小型株集中投資法"なるものがあるらしいが、他の投資法と比べて簡単なんだろうか?

初心者の俺でもできるのだろうか?

このような悩みを本記事では解決していきます!

  1. 小型株集中投資とは?

  2. 小型株集中投資のメリット・デメリットは?

  3. 初心者はどうすればよいのか?

 

この順番で解説していきます!

小型株集中投資とは?

小型株集中投資とは名前の通り、小型株へ集中して投資する手法を指します。

では、小型株とはどのような株式を指しているのか?大型株と小型株それぞれの定義を見てみましょう。

株式の分類
  • 大型株:時価総額が大きく、発行株式数が多い企業の株式(株価は高め)
  • 小型株:時価総額が小さく、発行株式数が少ない企業の株式(株価は低め)

 

では、なぜ小型株へ集中投資するのか?

メリット・デメリットを考えてみましょう。

小型株集中投資のメリット

小型株集中投資のメリットは以下の2点が挙げられます。

  • 高い利益を期待できる。

  • 比較的、低予算から始められる。


小型株は流動性の高さから、その日のトレードでも大きな上昇を見込めます。実際に、その時々のセクターによっては、一日で10%以上の暴騰が起きることがもあります。また、決算によって大きな跳ね上がりもしやすいです。

具体的な例として、皆さんが一度は聞いたことあるアメリカ自動車メーカー・フォード(F)の暴騰を紹介します。

急騰したフォードの株価チャートです。

こちらがフォードの株価チャートになりますが、5月下旬に大きく暴騰したことが分かるかと思います。おおよそ20%の上昇になります。

この大きな上昇は、フォードが「EVピックアップトラックの新車を発表し、今後電気自動車部門に300億ドル以上の出資を2025年までにおこなう」と発表したことが、投資家たちに好印象を与えたからです。

こうした波にうまく乗れれば、短期間でも充分な利益を見込めます。

また、上場したてのピカピカ銘柄であれば、将来の成長によってはテンバガー候補としてグイグイと伸びていく可能性を秘めています。

テンバガーとは?購入時の株価から10倍以上も値が跳ね上がった銘柄のことを指します。

 

加えて、小型株の特徴として株価が安いことが挙げられます。

皆さん誰もが知ってるアップル(AAPL)だと1株およそ125ドル(約1万3,000円)が必要なのに対し、先ほどご紹介したフォード(F)であれば1株14ドル(1,500円)ほどと非常に買いやすいお値段です。

そのため、持ち金5万円ほどでも、ほかの小型株銘柄と合わせて複数購入も可能です。

小型株集中投資のデメリット

小型株集中投資のデメリットは以下の2点が挙げられます。

  • 高い利益が期待できる分、リスクも高い。

  • チャートやニュースのチェックが非常に重要となる。

流動性が高い小型株は大型株と比べて、外部要因の影響を非常に受けやすいです。

実際に2021年に連邦制度準備理事会(FRB)によるテーパリングが議論され始めたころ、米国市場全体が下落しましたが、中でも特に下落した銘柄たちは軒並み小型株でした。

こうした事態にもすぐさま対応できるようにするには、日々のチャートやニュースのチェックが重要となってきます。しかしながら、だれもが予想できないから急落が起きることを忘れてはいけません。

ときには痛みを抱えながら損切りしなければなりません。

含み損を抱えた投資家の心理描写を表現しています。

損切りの辛いところは、「希望があるタイミングで損を切り捨てなければならない」ことです。

保有銘柄が5%下落したとき、「いやいや、すぐに上がるから大丈夫w」と余裕ぶっていると手痛い目にあうかもしれません。

もちろん、本当にすぐ上がることもあります。しかしながら、もし上がらずに10%の損失となれば「塩漬けすれば大丈夫...」、20%の損失となれば「こんなに損失があると売れないよ...」と段々余裕がなくなってしまいます。

特に初心者のうちは株価の下落に慣れておらず、含み損を抱えていることが過度なストレスとなり、日常生活に支障をきたす場合も考えらえます。

そのため、損切りは傷口が小さいうちに早め早めで実行しましょう!!

諸刃の剣かもしれないが、リスクを取れるならアリ

とはいえ、高い利益を期待できるという点において、敷居の低い投資法かもしれません。

お試しで少ない金額から始めるのであれば、挑戦してもいい投資法だと思います。仮に赤字となったとしても、チャート分析や一喜一憂した経験はこれまで投資をしてない人からすればどれも刺激的で素晴らしい経験だと思います。

私も投資を始めたころ、SPAC銘柄と呼ばれる博打に手を出したこともありますが、手酷いしっぺ返しを貰いました。しかし、そのおかげか、多少の下落にも動揺せず、損切りもまだまだ素人レベルではありますが、「以前よりもはるかに上手くなったかな?」と感じています。

そういった自身の成長を実感できることも投資のすばらしさだと思います。

自信のないアナタは手堅く分散投資

誤解のないようにお伝えすると、投資金額全てを小型株に集中投資する必要はありません。むしろ筆者としては投資金額のうちどんなに大きくても全体の50%未満に制限することを推奨します。

できればもっと少ない割合に制限したいところです。

例えば、ポートフォリオのうちの20%を小型株と決めてリスク分散しながら運用しても構いません。もっとリスクを取れるなら40%と引き上げてもいいですし、情勢を見て引き時と感じたら10%だけ残してあとは現金に変換しても問題ありません。

私たちは雇われの機関投資家ではなく、個人投資家です。おのおののリスク許容度に合わせて、投資を運用して構いません。そのため、いずれ利益が出ればいいと思って、のんびりと投資することをオススメします。

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