株式投資

インバースETFでベア相場でも手軽に投資しよう!

2021年9月21日

下落相場でも投資できるインバースETFを紹介します。

今回は、下げ相場(ベア相場)でも投資し続けられるインバースETFについて触れていきます。

「下げ相場では投資できないじゃないか!」という方もいるかと思いますが、いくつかの方法を用いれば下げ相場でも利益を得ることができます。

その中でも最も簡単な投資方法がインバースETFになります。

下げ相場でも投資し続ける方法

下げ相場でも投資し続ける方法として、一般的に以下の3つがあります。

 

  • インバースETF(または投資信託)

  • 信用売り(空売り)

  • CFD(差金決済)売り

 

1つ目のインバースETF(または投資信託)は、特定の指数などに反比例して動くETFです。中には2倍、3倍といった倍率がかかって値動きするETFもあります。最大のメリットとして、証券口座さえあれば手軽に売買できる点です。今回は、こちらの投資方法を後ほど詳しく解説します。

2つ目の信用売り(空売り)は、現金を担保に証券会社から株式を借りて売却する方法です。売りから入るこの取引はいずれかのタイミングで買いつけをし、証券会社に返納しなければいけません。こう聞くと非常にめんどくさい手順を踏まないとできないのかと思うかもしれませんが、投資家は現物取引と同じ手順で簡単にできてしまいます。

しかしながら、通常の証券口座とは別に、信用取引用の口座を用意しなければならず、そのための審査を通過する必要があります。また、レバレッジをかけることができるため、初心者には敷居が高いです。

3つ目のCFD(差金決済)は、指数や先物、株式を売買することでその差額を利益として得る取引方法です。下げ相場ではまず売りから入り、相場が底打ちしたら買うことで利益となります。

インバースETFの特徴

インバースETFを説明するにあたって、説明の複雑さを避けるためにインバース投資信託は省いて説明いたします。

インバースETFは前述した通り、特定の指数などと反対の値動きをするETFとなっています。例えば、日経平均や米国S&P500といった有名な指数などがあります。

下げ相場で利益となるため、ベアETFと呼ばれる場合もあります。

通常の株式やETFと同じように、余力金があれば誰でも簡単に取引できる点が最大のメリットです。

また、2倍、3倍とレバレッジがかかったETFが多く存在します。よって、短期間で大きく利益を得られるようにしています。

しかしながら、ETFだと必ずある経費率(運用手数料)が高めです。一般的に、ETFは人気であればあるほど経費率が低めになる傾向があります。

例えばS&P500に連動するSPYであれば0.09%、全米に分散投資するVTIであれば0.03%といった具合です。

対するインバースETFの場合、S&P500と反比例で3倍の値動きをするETF・SPXSだと0.95%と高い経費率です。

CFDだと、売買手数料が無料の証券会社が多いため、インバースETFの最大のデメリットといえます。

おすすめどころのインバースETF(ベアETF)

おすすめのインバースETFを3つまとめてみました。どれも指数に連動するようになっていて、手軽にインデックスファンドの倍の利益を得られます。

興味のある銘柄がありましたら、ぜひ投資してみてください。

1.NEXT FUNDS日経平均インバース上場投信(1571)

日経平均のベア・インバースETF・1571の日足チャートです。

 

執筆時の株価
  • 株価:948円

  • 信託報酬:0.88%

  • 運営ファンド:野村証券

 

 

日経平均に反比例し、2倍の値動きをするインバースETFです。経費率は0.88%とやや高めですが、他の同種ETFと比べてやや低いものとなります。と言っても、どのファンドを選んでもあまり変わりありませんが...。

あえてこのETFを選んだ理由は、出来高が最も高いETFだったからです。こうした同じようなETFがあってどれにしようか悩んだ場合、出来高や総資産が最も大きいものを選んでよいと思います。

2.Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS)

S&P500のベア・インバースETFであるSPXSの日足チャートです。

 

執筆時の株価
  • 株価:22.2ドル

  • 経費率:0.95%

  • 運営ファンド:Direxion

 

S&P500に反比例し、3倍の値動きをするインバースETFです。S&P500のインバースETFであり、日本で取引できるETFと言ったら、SPXSしかありません。そのため、これ一択となります。

楽天証券、SBI証券といった大手で取引できるETFとなっています。

チャートを見て分かる通り、基本的に下落トレンドとなっていて、短期的に上昇している場面がある程度です。よって、長期保有ではなく短期的にのみ保有するようにしましょう。

3.ProShares・ウルトラプロ・ショート・QQQ(SQQQ)

NASDAQ(ナスダック)のインバース・ベアETFであるSQQQの日足チャートです。

 

執筆時の株価
  • 株価:8.03ドル

  • 経費率:0.95%

  • 運営ファンド:ProShares

 

米国指数NASDAQ(ナスダック)に反比例し、3倍の値動きをするインバースETFです。

現時点で日本だとSBI証券でのみで取引できます。

こちらも長期保有ではなく、短期的な下落相場でのみの保有をするようにしましょう。

-株式投資
-