株式投資

『ETF紹介』インド株(INDA)へ投資する方法を解説します。

2021年11月25日

インド株式・ETFへの投資方法を解説します。

今回は、新興国の中でも注目を受けているインドへの投資について解説していきます。

10年以上前にBRICs投資がブームとなりましたが、現在を見るとまだまだ米国一強に思えます。

しかしながら、短期的に新興国が米国をアウトパフォームしている場面はちょくちょくありますし、長期的には今後伸びる可能性があります。

インド株の今後の見通し

では、新興国筆頭のインド株への今後の見通しについて考えてみましょう。

インド株とその他各国の株価を比較したチャートが以下となります。

インドと世界各国の株価を比較したチャートです。

インド(青)と世界各国の株価を比較したチャート

米国が他国を突き放して株価を上げていますが、インドも+113%とかなりの好成績を出しています。しかしながら、時系列を切り抜いていくとインドの成績が悪い時も多々あります。そのため、「米国よりもインド!」と猛烈に推奨するつもりはありません。

とはいえ、新興国のなかでインドは魅力的な投資候補とされており、私自身インドへの積立投資を検討しています。

では、インドが新興国の中でも魅力的とされているのでしょうか? その理由は、以下の2つが挙げられます。

 

1.高い経済成長率

2.世界第2位の人口

 

詳しく解説していきます。

1.高い経済成長率

インドのGDP(国内総生産)をアメリカ、日本、中国と比べてみましょう。

インドと各国のGDPを比較したグラフです。

インドと各国のGDPを比較したグラフ

2020年ではコロナの影響があるため、軒並みGDP成長率が低下していますが、2010年代のGDP成長率ではインドが高い位置にいます。

2021年現在ではコロナ禍の影響でインドのGDPは低下していますが、コロナ回復後には大きく成長を遂げると予想されています。具体的には2025年ごろまでは最低でも成長し続けるとされています。

一方で、近いGDP成長率を誇っている中国は恒大集団のデフォルト問題を抱えていることに加え、中国政府が国内大手企業を締め付ける動きをしています。そのため、今後の成長率は低下する一方だと予想されています。

2.世界第2位の人口

インドの人口は13億人を突破しており、僅差で中国に次ぐ世界第2位となっています。しかし、中国は一人っ子政策の影響で今後の人口は減少すると言われており、2027年までにはインドが世界人口第1位になるとされています。

これにより生産年齢の人口が増え、国内の生産及び消費が大きく伸びてくれます。

よって、国内での賃金上昇や生活水準の向上に繋がり、国民の生活が良くなるとされています。この好循環が数年は続く見通しです。

インド株へ投資する方法を解説します。

インド株の魅力について解説してところで、次にどのようにしてインド株へ投資したらよいのか、を解説していきます。

1.ADR(米国預託証券)へ投資する

米国で預託として発行されたインド株式銘柄へ投資する方法があります。要するに米国株式を売買する感覚でインド株式を取引するということです。

しかしながら、あくまで米国が預託しているだけであるため、インドを始めとした新興国のADR銘柄は少ないです。加えて、そのなかで日本の証券所で取り扱いがある銘柄は限られるため、投資できるインド銘柄は少ないです。

とはいえ、インドの主要銘柄は網羅できているため、困ることはないでしょう。

 

楽天証券で取り扱いのあるインド銘柄

タタ・モータース(TTM):インド最大手自動車メーカー

インフォシス・テクノロジーズ(INFY):IT関連のアウトソーシングサービス

 

ただ、個人的にはインド個別銘柄へ投資することは推奨していません。なぜなら、情報の精査がしにくいからです。インド全体の経済ニュースならいざ知らず、企業ごとのニュースとなると情報が入りにくいうえ、英語やインド語が混在した情報を調べなければいけません。

よって、次に説明するインド全体へ投資するETF(または投資信託)に投資することをおすすめします。

2.ETF・投資信託へ投資する

次に、インド企業へ一括投資できるETFや投資信託へ投資する方法です。運用会社ごとに独自に構成したインド指数に連動するETFであるため、インデックスファンドというよりアクティブファンドに近い性質を持っています。

よって、経費率(信託手数料)が高かったり、構成銘柄がよく変わったりするといったデメリットがあります。しかしながら、前述のADR個別銘柄よりも気楽に分散投資できるメリットがあります。

筆者も「そろそろ新興国株を積立投資しようかな~」と考えているため、分散効果があって管理いらずのインドETFへの積立を検討しています。

楽天証券で買えるインドETFを紹介します。

では、実際におすすめのインドETFを楽天証券で買える銘柄限定でご紹介いたします。

といっても、もともと銘柄数自体が多くないため、円建てかドル建てかを選べばおのずとETFが選べるようになっています。

そのため、インドへの投資を検討している方はぜひ以下の2銘柄を参考にしてみてください。

1.NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)

NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)のチャートです。

NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)のチャート

 

執筆時の価格:240円

売買単位:100口

経費率:1.05%

配当利回り:0.0%

運用会社:野村

 

野村独自のインド株式指数Nifty50に連動するETFです。円建てで保有できるため、ドル為替の影響を直接受けたくない場合はこちらの銘柄をオススメします。

最低取引金額が2万4千円であるため、気軽に投資しやすい銘柄です。しかしながら、経費率が1.05%と米国インデックスファンドと比べてはるかに高いです。

よって、積立投資する際には経費率が高いことを重々承知したうえで始めるようにしてください。

2.iシェアーズ・MSCI・インドETF(INDA)

iシェアーズ・MSCI・インドETF(INDA)の株価チャートです。

iシェアーズ・MSCI・インドETF(INDA)の株価チャート

 

執筆時の価格:48.6ドル

売買単位:1口

経費率:0.69%

配当利回り:0.17%

運用会社:ブラックロック

 

米国MSCI社が設定したMSCIインド指数に連動するように運用されているインドETFです。ドル建てで保有できるため、今後数年ドルに強気であればこちらの銘柄をオススメします。

または、経費率が低く配当が少なくても出るほうがよいのであれば、前述の円建てETF・1678ではなくこちらの銘柄をオススメします。

まとめ

今回は、インドへの投資方法と、インド銘柄・ETFの紹介をしました。

米国のテーパリングにより米国債金利が上昇する局面では新興国は苦しい場面となるかもしれません。

しかし、インド単体で見れば今後成長性のある国であるため、投資対象としてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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