株式投資

「銘柄比較」米国ゴールドETFのメリット・デメリットをまとめてみた!

2021年6月19日

悩める人
悩める人

ゴールドETFに投資したいけど、どのETFを選べばいいのか分からない!
どれも同じように見えて困っている。

このような悩みに、以下の構成でお答えしていきます!

  • ゴールド投資とは?

  • ゴールドETFのメリット・デメリット

  • 代表的なゴールドETFの比較

  • 「結論」どのETFを買えばいいのか?

ゴールド投資とは?

「株式投資のヘッジとして、ゴールドを買いなさい」

こうした文言を投資関係の書籍で一度は目にしたことがあるでしょう。

なぜ、ゴールドを買わなければいけないのか?

それは株式とは違った値動きをする”安全資産”とされているからです。

そもそもゴールドは貴金属であり、その希少性から”世界共通の資産”とみなされています。そのため、円やドルのような法定通貨とは違って、普遍的な価値を有していると言えます。

よって、法定通貨の価値が下がるような事態に買われます。

 

金が買われる状況
  • コロナ回復による一時的なインフレ(貨幣の価値減)

  • 戦争、経済危機などの不安

 

ゴールドの価値はない?

しかしながら、面白い特徴としてゴールドそのものに価値はあまりありません

銅や銀、プラチナといった金属は、工業材料としての見方があります。しかし、金はそうした製造業であまり使用されることがありません。

そのため、ゴールドそのものには本質的価値はないと言えます。

こうした点は、仮想通貨にも共通しています。

将来的に通貨として使われることが期待されているからこそ、発行数が限られている仮想通貨が値上がりするのです。もし、各国で規制されてしまえば、それはただのデータの塊に成り下がるのです。

しかしながら、ゴールドの場合は装飾として活用されています。”富の象徴”として金の装飾品を重宝するお金持ちは多いです。

プチセレブ層の主婦がルイヴィトンのカバンを愛用しているのと似ています。

見方を変えれば、工業素材としての価値がないからこそ世界の景気動向に左右されない安定資産となるとも言えます。

多種多様な投資方法

ゴールドへの投資方法としていくつもの方法があります。

ゴールドETFや先物、中には現物を売買する方法もあります。

しかし今回は、最も手軽でできる投資方法として、ゴールドETFでの投資をご紹介いたします。

ゴールドETFのメリット・デメリット

ゴールドETFは、文字通りゴールドの上場投資信託のことです。

要するに証券会社を経由して信託会社にゴールドの購入をお願いするということです。

そのため、株式を買う感覚で金を購入でき、保管や換金の手間がありません。

よって、気軽に投資することができます。

メリット

 

  • 気軽に投資できる

  • 信託手数料は安め

 

メリットとしては、前述した通り、気軽に投資できる点です。

株式と同様に証券会社を経由して口数取引するだけなので、非常に単純です。株式と同様の証券口座で取引できるため、保有株式と同じ画面で管理でき、管理が楽なこともメリットです。

また、ETFは投資信託の一種であるため、信託手数料がかかってしまいますが、0.3%前後と通常の投資信託と比べれば安いところも優しいポイントです。

デメリット

 

  • 最低購入金額が決まっている

  • 現物を保有しているわけではない

 

デメリットとして、ETFの場合、1口単位でしか購入できません。そのため、最低購入金額がおのずと決まっています。

そのため、少額投資にはあまり向いていません

とはいえ、3,000円程度で購入できるETFもあるため、数万円程度あれば充分です。

ただ、毎月数千円で積み立てていきたいのであれば、純金現物取引をおすすめいたします。

また、あくまで投資信託であるため、購入者が金を所有しているわけではありません。信託会社に資金譲渡し、その資金で信託会社が金を買っているだけです。

よって、信託会社がしくじれば損失を被ることになります。

とはいえ、よっぽどおかしな信託会社に投資しなければその心配は不要です。ご安心ください。

「銘柄比較」代表的なゴールドETFをまとめてみた

では、代表的なゴールドETFを紹介いたします。

GLD(SPDRゴールド・シェアーズ・トラスト)



金ETFの中で最も純資産が大きく、全世界のETFの中では20番以内に入っている投資信託になります。

そのため、保有するETFとしては圧倒的な信頼性を誇ります。しかしながら、1口あたりの購入金額が約175ドル(日本円で約1万9,000円)と高額なうえ、経費率も0.4%と紹介するETFの中で最も高いです。

よって、少額での積立投資にはあまり向いていません

また、ドル建てではなく円建てで購入することもできるETFとなっていて、東京証券取引所(東証)の1326はGLD相当のETFとなっています。

IAU(iシェアーズ・ゴールド・トラスト)




金ETFの中で2番手の純資産額を誇り、運用元が信託企業として有名なブラックロックが行なっています。そのため、先ほどご紹介したGLDと引けをとらない信頼性があります。

1口あたりの購入金額が約35ドル(日本円で約4,000円)と非常に低額で、経費率が0.25と低いです。

よって、少額での積立に向いています。

ちなみに、2021年5月まで1口あたり約15ドルでしたが、5月の株式統合(2→1口に統合)により倍の価格となりました。売買にはさほど影響のない事項ではありますが、一応お伝えしておきます。

GLDM(SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)

次は、一番目に紹介したGLDと同様に、SPDRが運用しているGLDMです。

GLDとはうって変わり、1口あたりの購入金額が約19ドル(日本円で約2,000円)とこれまで紹介してきたETFの中で最安値となっています。また、経費率も0.18%と最も低いです。

2018年から運用が始まったため、歴史は浅いですが、純資産総額400億ドルを超えている人気ETFとなっています。

そのため、少額の積立投資のみならず、最もおすすめしたいETFです。

「結論」どのETFでもOK

今回ご紹介した3つのETFはどれも魅力的ですが、あえて1つを選ぶなら購入金額&経費率が低いGLDMを推します。

ただし、値動きはどれも同じようになっていて、経費率もそこまで大きく差はありません。そのため、どれを選んでも変わりありません。過度に神経質となって銘柄選びをする必要はありません。

参考として、これまでご紹介した3つのETFを比較したチャートを載せておきます。

通常の日足チャートがGLDM、オレンジがIAU、がGLDとなっています。縦軸が価格の変動率となっているため、2000年からどれだけ値動きをしたのかが分かるチャートとなっています。

3つとも綺麗に重なるように値動きしていることが分かります。そのため、一日の値動きに多少の差(0.1%程度)の差はあれど、長期的に見ればどれも同じ性質の商品と言えます。

ゴールドの見通しは明るいため、過度な心配はNG

金価格自体は長期的に見通しは明るいです。そのため、投資先として素晴らしい商品と言えます。

2021年6月19日現在は、FOMC&FRBの発表を受けて暴落していますが、暴落が落ち着いたらぜひとも買っておきたい投資先です。

一過性の調整局面で積立をやめたり、保有していたETFを売ってしまうようなことはしないよう気をつけましょう。

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