【EWU】iシェアーズ・MSCI・イギリス・ETFを解説します。

今回は、イギリスへ投資したい方に向けて、iシェアーズ MSCI イギリスETF【EWU】を解説していきます。

「イギリスヘ投資したいけど、良い銘柄がないかな？」

「SBI・楽天証券で扱っているのかな？」

といった疑問をお持ちの方に向けて、EWUの構成銘柄、配当、チャートを解説していきます。

【EWU】iシェアーズ MSCI イギリスETFの概要

iシェアーズ MSCI イギリスETF・EWUは、MSCI英国インデックスに連動することを目標に設計されたインデックス・ファンドです。

MSCI英国インデックスとは、米国金融サービス企業・MSCIが公表している各地域の指数のの一種で、英国企業の株価を指数に反映しています。分かりやすく言えば、”イギリス版日経平均225”ということです。

構成銘柄は83銘柄となっていて、そのほかドルやユーロといったキャッシュを含んでいます。

経費率は0.50％に対し、直近の配当利回りは3.78％になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りが3％以上と高配当ETFに分類されます。

運営会社はブラックロック社で、全米インデックス・ファンドVTIや、セクター別ETF（例：VGT、VHT）などを運営している有名企業です。

次に、イギリスETF・EWUのセクター比率を見ていきましょう。

セクター別比率順に上位セクターを見ていくと、1位は生活必需品セクター（20.44％）、2位は金融セクター（17.32％）、3位はヘルスケアセクター（13.18％）となります。

注目しておきたい点として、通信技術セクターが1％程度しか含んでいません。つまり、米国インデックスファンド・VTIと比べて、ハイテク企業・グロース株が圧倒的に少ないことを意味しています。

次に、イギリスETF・EWUの上位銘柄を見ていきましょう。

構成比率順に上位銘柄を見ていくと、1位はASTRAZENECA PLC（ヘルスケア、9.42％）、2位はSHELL PLC（エネルギー、9.40％）、3位はHSBC HOLDINGS PLC（金融、5.63％）となります。

2位のSHELL PLCはガソリンスタンドや工業用油メーカーとしても知られる企業”シェル”でのことです。シェルはエクソンモービルに次ぐ世界第2位の石油エネルギー企業であり、日本でも馴染みのある企業になります。

次に、イギリスETF・EWUのテクニカルチャートを見ていきましょう。

EWUの月足チャートになりますが、現在下落トレンドを形成していることが分かります。

直近の2022年の高値である34ドル付近から下に押し戻されていることから、これから20ドル付近（下落トレンドの下ライン）にまで落ちていく可能性は十分にあります。

次に、全米インデックス・ファンドと比較した場合のパフォーマンスを見ていきましょう。

2010年から2022年現在までのパフォーマンスを見ていくと、全米インデックス・ファンドVTIがプラス340％という結果であるのにもかかわらず、イギリスETF・EWUがたったのプラス12％という吹けば飛ぶよな悲しい結果でした。

10年以上持っていてたったの10％程度なら、正直長期保有することは難しいです。

では、肝心の「iシェアーズ・MSCI・イギリス・ETFは楽天証券/SBI証券で買えるのか？」という質問にお答えしていきます。

結論としては「iシェアーズ・MSCI・イギリス・ETFはSBI証券でのみ買えます。」

そのため、楽天証券ユーザーは残念ながらイギリスETF・EWUを取引することができません。

しかしながら、近年の大手証券会社の動向を見ると、米国株を中心に海外銘柄を積極的に取り入れているため、近いうちに楽天証券でもイギリスETF・EWUが取引できるようになるでしょう。

今回は、iシェアーズ・MSCI・イギリス・ETF（EWU）について解説しました。

生活必需品セクター、金融セクター、ヘルスケアセクターといった堅実な銘柄を多く含んだ構成となっています。配当利回りは3％を超えていて、配当銘柄として保有してもいいでしょう。

ヨーロッパへ投資したい方にはぜひ投資候補として検討してみてはいかがでしょうか。