株式投資

【THD】iシェアーズ MSCI タイETFを解説します!

今回は、タイへ投資したい方に向けて、iシェアーズ MSCIタイETF【THD】を解説していきます。

「東南アジア(タイ)ヘ投資したいけど、なにか良いETFがないかな?」

「東南アジアETFを探しているけど、そもそもSBI・楽天証券で扱っているのかな?」

といった疑問をお持ちの方に向けて、THDの構成銘柄、配当、チャートを解説していきます。

【THD】iシェアーズ MSCI タイETFの概要

iシェアーズ MSCI タイETF・THDは、MSCIタイIMI25/50インデックスに連動することを目標に設計されたETFです。

構成銘柄は133銘柄で、そのほかドルなどのキャッシュを含んでいます。新興国ETFとしては構成銘柄数が多いETFです。

経費率は0.59%に対し、直近の配当利回りは3.43%になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りが2%以上です。

運営会社はブラックロック社で、S&P500のセクター別ETF(例:XLV、XLE)などを運営している有名企業になります。

タイETF・THDのセクター別比率

次に、タイETF・THDのセクター比率を見ていきましょう。

セクター比率順に見ていくと、1位はエネルギーセクター(14.60%)、2位は生活必需品セクター(11.16%)、3位は素材セクター(10.01%)です。

次に、タイETF・THDの上位銘柄を見ていきましょう。

構成比率順に上位銘柄を見ていくと、1位はPTT NON-VOTING DR PCL(エネルギー、6.23%)、2位はCP ALL NON-VOTING DR PCL(生活必需品、5.93%)、3位はAIRPORTS OF THAILAND NON-VOTING DR(資本財、5.13%)となります。

ティッカー銘柄名業種保有比率(%)
PTT.RPTT NON-VOTING DR PCLエネルギー6.23
CPALL.RCP ALL NON-VOTING DR PCL生活必需品5.93
AOT.RAIRPORTS OF THAILAND NON-VOTING DR資本財・サービス5.13
BDMS.RBANGKOK DUSIT MEDICAL SERVICES NONヘルスケア4.86
SCC.RSIAM CEMENT NON-VOTING DR PCL素材4.63

タイの企業のため、上位組入銘柄でも聴き馴染みのない企業ばかりです。また、米国にADRとして上場している企業もありますが、日本の証券会社では取り扱っていない銘柄ばかりです。

そうした企業にも一括で投資できるのは、新興国ETFならではの魅力でしょう。

【THD】iシェアーズ MSCI タイETFのチャートパターン

次に、【THD】iシェアーズ MSCI タイETFの月足チャートを見ていきましょう。

月足チャートを見ると、2011年から2022年現在にかけて60ドル~100ドルの平行チャンネルが形成されています。

現時点では70ドル付近に位置していることから、平行チャンネル内の下側に位置しています。そのため、ここから上昇に転じた場合、上手くいけば100ドルまでの上昇(プラス40%)が期待できます。

しかしながら、現時点の70ドルから上に行くのか、下に行くのか読めないチャートをしていることから、今すぐ無理に買い向かうETFとは思えません。

全米インデックス・ファンドと比較した場合

次に、全米インデックス・ファンド(VTI)とパフォーマンスを比較してみましょう。

「積立投資なら全米インデックス!!」と言われていますが、2009年から2020年までにかけてのパフォーマンスを見ていくと、タイETFは米国インデックスファンドを上回るパフォーマンスを出しています。

これほどのパフォーマンスを見ると、新興国の中でもかなり魅力的なETFに見えます。

実際、2022年以降の新型感染症の影響がなければ、タイETFのほうが高いパフォーマンスを維持していた可能性が大いにあります。

今後の金利事情などがありますが、新興国の中で注目しておきたいETFです。

タイETF・THDは楽天証券/SBI証券で買えるのか?

では、肝心の「タイETF・THDは楽天証券/SBI証券で買えるのか?」という疑問にお答えしていきます。

結論としては、「楽天証券/SBI証券の両方で購入可能」です。

また、マネックス証券でも取引可能なため、日本でも取引しやすいETFになります。

まとめ

今回は、【THD】iシェアーズ MSCI タイETFについて解説しました。

新興国の中でも魅力的なタイへ一括投資できるETF・THDですが、パフォーマンスを見ると期間によっては米国インデックスファンドよりも優れたETFでした。

上位組入銘柄には聴き馴染みのない企業ばかりですが、こうした企業にまんべんなく投資できるのも魅力のひとつと言えます。

楽天証券、SBI証券、マネックス証券といった本記事を読んでいるほとんどの人が利用しているであろう証券会社で取り扱っているため、非常に取引しやすいETFになります。

新興国投資に興味のある方にとって本記事が参考となれば幸いです。

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