チャート分析

「ローソク足」株価チャートの基本中の基本を学ぼう!

株価チャートの基本中の基本である「ローソク足」。

「ローソク足」を理解せずして株価のトレンドを理解することはできません。

そのため、今回の記事では「ローソク足」への理解を深めてもらいます。すでに理解している中級投資家以上の方も復習がてらにぜひご覧ください。

「ローソク足」を理解する。

ローソク足とは、始値/終値/安値/高値の4つの数値から構成され、時間軸ごとに連続することで株価チャートを形成します。

ローソク足は、下の図のように始値/終値から四角形が形成され、安値/高値が上下に”ヒゲ”として現れます。

よって、ローソク足を見れば

 

  • その日の始値の株価はいくつで、終値はいくつだった。

  • その日の最安値、最高値はいくつだった。

 

という情報が視覚的に分かるようになります。

また、ローソク足は始値より終値が高ければ”陽線”、始値より終値が低ければ”陰線”と呼ばれます。基本的に陽線が緑色、陰線が赤色で見分けることができますが、証券会社や分析ツールごとに色が若干異なるため、ご自身が利用しているツールごとに何色で表現されているか覚えるようにしましょう。

日足、週足、月足の意味を理解する。

ローソク足とひとえに言っても、日足、週足、月足など時間単位の異なるものがあります。名前が意味する通り、日単位の日足、週単位の週足、月単位の月足というだけで、他は変わりません。

しかし、この時間軸を変更することで1日、1週間の短期的な株価の流れはもちろん、1年、10年といった長期的な株価の流れを理解できるようになります。

 

また、日足よりも短い期間を表示する1時間足、2時間足、さらに短い30分足、15分足などもあります。これらはデイトレーダー向きで、FXの世界ではスキャルピング(数十秒の売買)をする人では30秒足といった極端なローソク足を使うことがあります。

こういう風に自分の取引期間に合わせてローソク足を切り替て使う必要があります。とはいえ、数日~数カ月程度の取引であれば日足だけで対応可能です。

 

筆者の場合は、基本日足にしており、数年単位で保有している(またはその予定)の銘柄のみを時折週足で見るようにしています。

「ローソク足」の上ヒゲ、下ヒゲを理解する。

まずローソク足とヒゲの関係性を知るために、ローソク足の基本形である9種類のパターンを覚えましょう。

この中で最も注目しなければならないパターンは上影陽線/上影陰線/下影陽線/下影陰線の4つになります。要するに上ヒゲまたは下ヒゲが大きく出ているローソク足です。

何故ならこれらのパターンのようにヒゲが一方向に大きく出ているローソク足が出現した場合、株価のトレンド(上影陽線/上影陰線だと上昇、下影陽線/下影陰線だと下落)が反転する可能性が高いからです。

投資家の心理で考えてみると、上影陽線/上影陰線が出ると大きく高値が出たがガツンと売られてしまって上値を押し込まれたことを意味し、売りが優勢と解釈します。

 

次に下影陽線/下影陰線だと大きく安値が出たが積極的に買われ持ち直したことを意味し、買いが優勢と解釈します。

このようにしてヒゲの長さを指標にして、トレンドラインの転換点を探ることができます。

買いシグナルのパターンは?

では、実際に買いシグナル(弱気→強気)となる際のローソク足の動きを見てみましょう。

今回は、米国株式の代表指数であるS&P500の日足チャートを用意しました。

画像に注目すると、何か所かで下落相場を迎えていますが、大きく下ヒゲを出している箇所で反発していることが分かります。

特に次の日に大きな陽線を出しているときは綺麗な上昇相場に転換しています。

こうした大きな下ヒゲが出るときに買いに入ることで、上昇相場の波に上手く乗ることができます。

売りシグナルのパターンは?

一方で、同じS&P500の日足チャートでも上ヒゲを大きく出している箇所もあります。

※買いシグナルほど顕著ではありませんが...。

この場合、総じて上昇相場から下落相場へ転換しているように見受けられます。

短期的に売り買いしているトレードをしているのであれば、上昇トレンド中に上ヒゲが大きく出た場合、売りシグナルかもしれないと身構える必要があります。

ただし、買いシグナル/売りシグナルの両方に言えることですが、ローソク足の動向のみで売り買いを判断するのではなく、他のトレンドラインやテクニカル指標を組み合わせて相場の先行きを検討すべきです。

補足)「出来高」も合わせてチェック!

株価チャートを見る場合、ローソク足のチャートだけでなく「出来高」も合わせて確認することも大切です。

出来高とは、”売買が成立した株数”のことで、1日に買い・売りが1万株の注文があり、それらが成立した場合、その日の出来高は1万株となります。言い換えれば、どんなに注文が入ろうとも成立した注文数のみを反映する指標ということです。

上ヒゲ・下ヒゲが出ているローソク足の出来高に注目すると、出来高が大きいほどトレンドが転換しやすい傾向にあります・そのため、出来高にもチェックしておくべきです。

まとめ

今回は、ローソク足について解説しました。

株価チャートを見るうえで基礎中の基礎であるため、最低限ローソク足の意味、基礎のパターンは覚えておきましょう。

また、ローソク足は他の指標と組み合わせることでトレンドの転換点を見つけることができます。そのため、売買する際にはその銘柄のローソク足をより注意しましょう。

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