チャート分析

上昇トレンド・下落トレンドを知らずに株を買うな!

2022年1月12日

今回は、株価の流れを掴むうえで必須のトレンドラインを解説します。

トレンドを知ることで株価が今上昇基調なのか、下落基調なのかを知ることができ、株式の買い時、売り時のタイミングを知ることができます。

そのため、トレンドラインについてぜひ学びましょう。

上昇トレンド・下落トレンドとは?

株価は日々上下に動くものですが、ある程度の期間の株価を見ていると上昇/下落/横ばいのいずれかの動きをしています。この傾向を”トレンド”と呼び、株価チャートに引いたトレンドに沿ったラインを”トレンドライン”と呼びます。

上昇/下落/横ばいの3種類のトレンドラインは以下の図の通りとなります。

実際の株価ではこのように綺麗なトレンドラインとなることは珍しいですが、おおよそこのような形に落ち着きます。

このトレンドラインを手掛かりに今株価は上昇基調なのか、下落基調なのかを把握しましょう。

株価に合わせて平行線を2本引くだけで分かる指標であるため、気軽でかつ分かりやすいのも大きなメリットです。

補足)レジスタンスライン・サポートラインとは?

トレンドラインで上昇か、下落かを知った次に知るべきことは、「いつ買う/売るのか?」というトレードのタイミングです。

これには、2つのラインが手掛かりとなってくれます。

 

  • レジスタンスライン(上値抵抗線)

  • サポートライン(下値支持線)

 

レジスタンスラインは直近の高値に引いた水平線で、株価が高値更新する際に抵抗(レジスタンス)となるラインです。一方でサポートラインは直近の安値に引いた水平線で、株価が安値更新する際に支持(サポート)となるラインです。

この2つのラインをトレンドラインと組み合わせることで買い/売りポイントを知ることができます。

トレンドラインをもとに買い/売りポイントを知ろう

では、実際に買い/売りに入るポイントをお伝えします。

これらのポイントは株価のトレンドに素直に乗る方法であり、誰でも実践できるものになります。

そのシンプルさから筆者が好きな投資方法の1つです。

買い/売りのタイミングがイマイチ掴めない方はぜひ参考にしてみてください。

買いポイントの判断

トレンドラインでの買いポイントは、以下の2つです。

 

  • トレンドライン(下側)の底値から反発したタイミング

  • 直近の高値を株価が超えたタイミング

 

1つ目の底値から反発するパターンでは、トレンドラインがサポートとなったため、今後も上昇トレンドが続く公算がある判断し、買いに入ります。注意しなければいけない点として、きちんと反発してから買いに入るようにしてください。
「どうせ反発するから」と甘い考えで反発前に買ったものの、トレンドラインを破って株価が下がる場合があります。そうなるとこれまで強気だったトレンドが一気に弱気へ転換することとなり、手痛い損失を被ることとなります。この点だけは注意するようにしてください。

 

2つ目の直近の高値を超えたタイミングでは、直近の高値がレジスタンスラインとなるため、ここを超えることができればさらに上昇が続くと考えられます。よって地合いさえ良ければ今後も強い買いが入ると予想されます。この波に乗るためにここで買いに入ることをオススメします。

売りポイントの判断

逆にトレンドラインでの売りポイントは以下の2つです。

 

  • トレンドライン(上側)に株価が接したタイミング

  • 直近の安値より株価が下げたタイミング

 

1つ目のトレンドライン(上側)に株価が接したタイミングでは、トレンドラインがレジスタンスとなるため、ここを超えずに株価が押し戻される公算が大きいです。そのため、いったんここで売り、株価が充分に下がってから買い戻す方法があります。注意する点として、あくまでも株価はトレンドライン内で推移していることを忘れないでください。この下げが一時の下げであるかもしれないため、長期保有が目的であれば無理して売らずに持ち続けることも有力な手段です。

 

2つ目の直近の安値より株価が下げたタイミングでは、トレンドラインを下に抜けているため、株価が弱気に下げ続ける可能性が高いです。よって、こうなった場合の銘柄は即売ったほうが得策です。そのうち上がるだろうと思って持ち続けるとズルズル株価が下がってしまうでしょう。

実例①:全米インデックス・ファンドVTI

では、実際の株価チャートを見ながらトレンドラインとその買い/売りポイントを見てみましょう。

 

使っていく銘柄は非常に人気の全米インデックスファンドVTIです。株価チャートを見ると綺麗な上昇トレンドを形成しています。そのため、買いポイントと売りポイントが非常に分かりやすいです。

また、株価が反発している箇所では大きく下ヒゲを出し、出来高を伴った動きをしているため、株価の流れが分かりやすいです。

こうした綺麗な動きをしている銘柄に投資をする場合は、トレンドラインとレジスタンス、サポートラインを参考にして投資することをオススメします。いつもこのように綺麗な株価チャートを形成しているわけではないため、そうした場合は他のRSIやMACDといったテクニカル指標を活用しましょう。

まとめ

今回は、上昇トレンド・下落トレンドについて解説しました。

長期的な視野で投資する人にとって、トレンドラインの使い方は非常に大切です。簡単にできる指標であるため、ぜひ積極的に使ってみてください。

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