株式投資

【VDE、XLE、IXC】エネルギーセクター最強のETFはどれ?

今回は、エネルギーセクターのETFについて解説していきます。

【VDE】バンガード・エネルギーETF

【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド

【IXC】Iシェアーズ・グローバル・エネルギーETF

この3種類のうち、どのETFを選ぶべきか悩んでいる方のために、経費率、構成銘柄などを比較していきます。

また、楽天証券&SBI証券でも購入できるのか、解説します。

【結論】情報技術セクターETFならVDE

①【VDE】バンガード・エネルギーETF

②【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド

③【IXC】Iシェアーズ・グローバル・エネルギーETF

このうち、どのETFを選ぶべきか?という疑問にお答えします。

結論を先にお伝えすると”【VDE】バンガード・エネルギーETF”を選ぶべきです。

後ほど解説しますが、構成銘柄数、経費率等を比較した結果、この結論に至りました。

まずは、それぞれのETFについて詳しく知っていきましょう。

①【VDE】バンガード・エネルギーETFの概要、株価、経費率

【VDE】バンガード・エネルギーETFは、MSCI アメリカ IMI エネルギー指数の構成銘柄のうち、あらゆる時価総額規模のエネルギー株のパフォーマンスに連動する投資成果を目標としたETFになります。

要約すると、「米国マーケットに上場した全てのエネルギーセクターで構成されたETF」ということです。

構成銘柄数は108銘柄になります。インデックス・ファンドとしては充分な分散銘柄数です。

経費率は0.10%、直近配当利回りは3.45%になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りは3.35%です。セクターETFとしてはかなり高い配当利回りになります。

運営会社は有名なバンガード社で、全米インデックスファンド・VTIなどを運営している企業です。

【VDE】バンガード・エネルギーETFの構成銘柄、業種

次に、【VDE】バンガード・エネルギーETFの構成業種を見ていきましょう。

上位構成順に業種を見ていくと、1位が石油・天然ガス統合会社(43.10%)、2位が石油・天然ガス開発事業(29.30%)、3位が石油・天然ガスの貯蔵、輸送(9.80%)といった構成です。

そのほかの業種を含めた業種別割合は以下のグラフとなります。

次に、構成上位5銘柄を見ていきましょう。

ティッカー銘柄名保有比率(%)
XOMExxon Mobil Corp.22.44
CVXChevron Corp.17.25
COPConocoPhillips6.86
EOGEOG Resources Inc.3.61
OXYOccidental Petroleum Corp.3.41

エクソン・モービル、シェブロン、コノコフィリップスといったスーパーメジャーと呼ばれる企業が名を連ねています。

②【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンドの概要、株価、経費率

【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンドは、エネルギー・セレクト・セクター指数に連動する投資結果を目指すETFになります。

要約すると、「S&P500に含まれるエネルギーセクターのみで構成されたETF」ということです。

構成銘柄数は21銘柄になります。また、S&P500組入銘柄のみで構成されているため、大型株のみです。

経費率は0.10%、直近配当利回りは3.94%になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りは3.84%です。

運営会社は有名なSPDR社で、ゴールドETF・GLDなどを運営している企業になります。

【XLE】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR の構成銘柄

次に、【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンドの構成業種を見ていきましょう。

上位構成順に業種を見ていくと、1位が石油・ガス・消耗燃料(92.09%)、2位がエネルギー設備・サービス(7.91%)といった構成です。

組入銘柄数が21銘柄のため、極端な業種構成となっています。しかし、次に紹介する上位銘柄を見ると、基本的には【VDE】バンガード・エネルギーETFと似た構成になっていることが分かります。

 

次に、構成上位5銘柄を見ていきましょう。

ティッカー銘柄名保有比率(%)
XOMExxon Mobil Corp.22.90
CVXChevron Corp.21.01
COPConocoPhillips4.94
OXYOccidental Petroleum Corp.4.64
EOGEOG Resources Inc.4.41

こちらも同様に、スーパーメジャーが上位を占めています。

③【IXC】iシェアーズ・グローバル・エネルギーETFの概要、株価、経費率

【IXC】iシェアーズ・グローバル・エネルギーETFは、S&Pグローバル・エネルギー指数に連動する投資成果を目標としたETFになります。

要約すると、「世界中のエネルギーセクターのうち大型株のみで構成されたETF」ということです。

構成銘柄数は48銘柄になります。インデックス・ファンドとしては充分な分散銘柄数です。

経費率は0.43%、直近配当利回りは3.99%になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りは3.56%です。セクターETFとしてはかなり高い配当利回りになります。

運営会社は有名なBlackRock社で、iシェアーズ・シリーズを運営している企業です。

【IXC】バンガード・エネルギーETFの構成銘柄、業種

次に、【IXC】iシェアーズ・グローバル・エネルギーETFの構成業種を見ていきましょう。

地域別比率を見ていくと、1位が米国(59.65%)、2位がイギリス(11.81%)、3位がカナダ(11.75%)となります。

 

米国だけで6割を占めているため、米国株式市場の影響を受けやすい点は念頭に入れておきます。

 

上位構成順に業種を見ていくと、1位が石油・天然ガス統合会社(55.43%)、2位が石油・天然ガス開発事業(21.75%)、3位が石油・天然ガスの貯蔵、輸送(10.05%)といった構成です。

そのほかの業種を含めた業種別割合は以下のグラフとなります。

次に、構成上位5銘柄を見ていきましょう。

ティッカー銘柄名保有比率(%)
XOMExxon Mobil Corp.15.51
CVXChevron Corp.11.99
SHELSHELL PLC7.86
COPCONOCOPHILLIPS5.45
TTETOTALENERGIES4.80

エクソン・モービル、シェブロン、コノコフィリップスといったスーパーメジャーと呼ばれる企業が名を連ねています。これら上位銘柄がグローバルETFでも上位銘柄となっているあたり、”流石はスーパーメジャー”といったところです。

『VDE vs XLE vs IXC』エネルギーセクターETFの比較

では、これまで出た情報を基に、それぞれのETFを比較してみましょう。

ティッカー株価(ドル)経費率(%)直近配当利回り(%)銘柄数上場日純資産(10億ドル)
VDE112.940.13.351082004/09/297.84
XLE79.960.13.94211998/12/2236.86
IXC36.810.433.99482001/11/162.05

経費率、直近配当利回りには大した差はありませんでした。そのため、株価の値動きを無視したインカムゲインでは優劣がつけられません。

次に、銘柄数ではVDEが圧倒的に上回っています。VDEが全米市場、XLEがS&P500銘柄のみで構成されているためです。ただ、グローバルETFであるIXCがたったの48銘柄というのは、意外な結果でした。

エネルギーセクターへの分散投資が目的なら、構成銘柄数からVDEが有利な結果となりました。

上場日、純資産に関してはどれも信頼性のある運営会社のため、あまり気にしなくてよいです。

では、肝心の株価に関しては、値動きを比較したチャートを用意してみました。

VDEとXLEに関してはパフォーマンスがほぼほぼ同じ結果となりました。一方で、IXCは他2銘柄よりもパフォーマンスが低い結果です。

そのため、パフォーマンスを重視すればVDEとXLEの2択となります。

仮にもっとキャピタルゲイン(売買による利益)を得たいなら、セクターETFではなく個別銘柄を狙うべきでしょう。

結論としては、経費率が低く、構成銘柄数が最も多く、キャピタルゲインを狙えるバンガード・エネルギーETF・VDEがオススメとなります。

まとめ

今回は、エネルギーセクターのETFを比較しました。

①【VDE】バンガード・エネルギーETF

②【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド

③【IXC】Iシェアーズ・グローバル・エネルギーETF

結論としては、セクターETFの分散性能として、【VDE】バンガード・エネルギーETFのほうに軍配が上がりました。

どのETFを買うべきか悩んだ方がいましたら、本記事をぜひ参考にしてみてください。

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