日本株に投資したいけど100株からじゃないと買えない！もっとお手軽に投資できたらいいんだけど...。
"わんかぶ"とか言う1株から買える購入方法があるみたいだけど、何か裏があるんじゃないかな？
今回の記事では、このような悩みを解決していきます！
日本株は100株からしか買えない！？
日本株は基本的に100株からしか買えません。投資を始めてない方からすれば意外に思えるかもしれませんが、全国の証券取引所が売買単位を統一するため、100株を単元とし100株単位での取引を基本とする決まりがあります。
そのため、日本株を買おうとすると、株価×100で最低投資金額を考えなければいけません。
例えば、世界的に有名なゲーム会社・任天堂（7974）を例にすると
2021年5月8日時点での株価が60,410円のため、最低投資金額が604万1000円となります。
いくら任天堂が優良な企業でもいきなり用意できる金額ではありませんし、仮に用意できてもあまりにも高額で投資するのは怖いですよね。
1株から購入できる方法があります！
しかしながら、後発の証券会社（LINE証券,PayPay証券）や既存の証券会社の新規サービス（SBI証券）が単元未満株（100株未満）での取引を開始しています。
そのため、1株からでも購入することができ、先ほどの任天堂（7974）であれば最低投資金額が60,410円とだいぶお手軽になりました。
また、1万円もあれば複数銘柄を購入できます。（ただし、充分なリスク分散は難しいです）
投資を1株から始めるには注意が要ります。
とはいえ、投資を1株から始めてもよいのか？と聞かれた場合、筆者は否定はしませんが注意がいることをお伝えします。
【注意1】利益は出ません。
まず、利益が出にくい点が挙げられます。
1株投資を始めるかたは、投資資金が5万円もない方が多いことでしょう。そのため、なるべく安い株を買えればと考えるはずです。
しかし、結局のところ、投資金額が少ないと株価が上昇しようとも大した利益にはなりません。1万円の株が10%上昇しても、利益は1,000円にしかならないように...。
この事実を充分理解して投資をしているのであれば問題ありませんが、この現実に物足りなさを感じてしまったら非常に危険です。
より少ない元手で利益が出るように、ハイリスクの投資先を無意識に選んでしまうからです。
実際、筆者も利益追求のあまり、SPAC銘柄と呼ばれる火遊びをしたことがありますが、大きく損をしたことがあります。それでも早めに損切りできたほうだったようで、SNSでは大損して阿鼻叫喚してる声が今でもちらほら聞こえてきます。
【注意2】手数料が高いです。
前述した証券会社で単元未満株を購入すると、通常よりも高い手数料がかかってしまいます。
また、各証券会社の注意書きをよく読まないと、思っていた以上の手数料がかかってしまう場合も充分にあります。
というのも、購入手数料に注目するばかりで、肝心の他手数料がかかる場合を見落としているからです。例えば、スプレッドと呼ばれるものが売買時、別途かかるときがあります。説明すると複雑なため、手数料としておおよそ0.2~0.5%が相場だと思っていただければよいです。
【注意3】成行注文しかできない。
また、単元未満での注文は基本的に成行注文のみとなります。そのため、自分が買いたい（売りたい）値段で取引出ません。
加えて、取引時間が1日1~3回ほどの決まった時間にしかできないようになっています。
ここで「いや、○○証券のホームページには”24時間注文可能”って書いてあったはずだぞ！！」と思った方もいるかと存じますが、これは注文時間のことを指しています。
つまり、注文する意思を証券会社に伝えることは24時間可能ですが、実際に取引されるのは証券会社が決めている取引時間のみとなります。
そのため、現在の株価を見て注文したところ、数時間後に取引で思っていた値段とまったく違っていたというトラブルが起こらないとは言えません。
投資の第一歩としてはアリ
ここまで散々否定する文章を書いてきましたが、単元未満での株式投資を完全否定するつもりはありません。
手数料も”単元未満で取引可能”という点を考慮すれば安いと考えることもできます。
そのため、少ない元手で投資を始めたい方であれば、スタート候補としてアリな投資法だと思います。
毎月一定額投資していくことをオススメします。
また、毎月一定額投資していく方針であれば、徐々に投資金額を増やしていき、ゆくゆくは単元株の取引をしていけばよいと思います。
まずは株式投資というものに触れることが大事ですので、悩みながらも頑張っていただければ幸いです。