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【VGT、XLK】情報技術(テクノロジー)セクター最強のETFはどっち?

【VGT、XLK】情報技術(テクノロジー)セクター最強のETFはどっち?

今回は、情報技術(テクノロジー)セクターについて解説していきます。

【VGT】バンガード情報技術ETF

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド

の2種類のうち、どちらのETFを選ぶべきか悩んでいる方のために、経費率、構成銘柄などを比較していきます。

また、楽天証券&SBI証券でも購入できるのか、解説します。

【結論】情報技術セクターETFならVGT

①【VGT】バンガード情報技術ETF

②【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド

のうち、どちらのETFを選ぶべきか?という疑問にお答えします。

結論を先にお伝えすると”【VGT】バンガード情報技術ETF”を選ぶべきです。

後ほど解説しますが、構成銘柄数、経費率等を比較した結果、この結論に至りました。

まずは、それぞれのETFについて詳しく知っていきましょう。

①【VGT】バンガード情報技術ETFの概要、株価、経費率

【VGT】バンガード情報技術ETFは、MSCI アメリカ IMI テクノロジー指数の構成銘柄のうち、あらゆる時価総額規模のテクノロジー株のパフォーマンスに連動する投資成果を目標としたETFになります。

【VGT】バンガード情報技術ETFの月足チャートです。

【VGT】バンガード情報技術ETFの月足チャートです。

要約すると、「米国マーケットに上場した全ての情報技術(テクノロジー)セクターで構成されたETF」ということです。

構成銘柄数は脅威の379銘柄になります。インデックス・ファンドとしては充分な分散銘柄数です。

経費率は0.10%、直近配当利回りは0.61%になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りは0.51%です。

運営会社は有名なバンガード社で、全米インデックスファンド・VTIなどを運営している企業になります。

【VGT】バンガード情報技術ETFの構成銘柄、業種

次に、【VGT】バンガード情報技術ETFの構成業種を見ていきましょう。

上位構成順に業種を見ていくと、1位がハードウェア&ストレージ&周辺機器(24.30%)、2位がシステム・ソフトウェア(23.30%)、3位が半導体(15.70%)といった構成です。

そのほかの業種を含めた業種別割合は以下のグラフとなります。

【VGT】バンガード情報技術ETFの構成業種です。

【VGT】バンガード情報技術ETFの構成業種です。

意外にもソフトウェアよりもハードウェアのほうが割合としては高い結果です。

 

次に、構成上位5銘柄を見ていきましょう。

ティッカー銘柄名保有比率(%)
AAPLApple Inc.24.11
MSFTMicrosoft Corporation18.18
NVDANVIDIA Corporation4.13
VVisa Inc. Class A3.00
MAMastercard Incorporated Class A2.81

GAFAMのアップル、マイクロソフトの比率が非常に高く、たったの2銘柄だけで40%以上を占めています。また、その他のGAFAM銘柄を含んでいないため、ナスダックとは違った値動きとなる点は注意です。

【VGT】バンガード情報技術ETFは楽天証券/SBI証券で買えるのか?

次に、「バンガード情報技術ETF・VGTは楽天証券/SBI証券で買えるのか?」という疑問にお答えします。

結論としては、「VGTは楽天証券/SBI証券のどちらでも購入可能」です。

また、マネックス証券でも購入できるため、日本でも買いやすいETFになります。

②【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドの概要、株価、経費率

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドは、テクノロジー・セレクト・セクター指数に連動する投資結果を目指すETFになります。

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドの月足チャートです。

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドの月足チャートです。

要約すると、「S&P500に含まれる情報技術(テクノロジー)セクターのみで構成されたETF」ということです。

構成銘柄数は76銘柄になります。また、S&P500組入銘柄のみで構成されているため、大型株のみです。

経費率は0.10%、直近配当利回りは0.86%になります。よって、経費率を差し引いた配当利回りは0.76%です。

運営会社は有名なSPDR社で、全米インデックスファンド・VTIなどを運営している企業になります。

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR の構成銘柄

次に、【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドの構成業種を見ていきましょう。

上位構成順に業種を見ていくと、1位がシステム・ソフトウェア(33.38%)、2位がハードウェア&ストレージ&周辺機器(25.39%)、3位が半導体(19.87%)といった構成です。

そのほかの業種を含めた業種別割合は以下のグラフとなります。

【VGT】バンガード情報技術ETFとは逆で、ソフトウェアのほうがハードウェアより高い比率となっています。

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドの構成業種です。

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドの構成業種です。

次に、構成上位5銘柄を見ていきましょう。

ティッカー銘柄名保有比率(%)
AAPLApple Inc.24.29
MSFTMicrosoft Corporation21.98
NVDANVIDIA Corporation4.72
VVisa Inc. Class A3.50
MAMastercard Incorporated Class A3.06

こちらもGAFAMのアップル、マイクロソフトの比率が非常に高く、たったの2銘柄だけで40%以上を占めています。構成銘柄が少ない分、【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンドのほうが2銘柄の構成比率が高いです。

また、その他のGAFAM銘柄を含んでいないため、ナスダックとは違った値動きとなります。

【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR は楽天証券/SBI証券で買えるのか?

次に、「テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド・XLKは楽天証券/SBI証券で買えるのか?」という疑問にお答えします。

結論としては、「XLKは楽天証券/SBI証券のどちらでも購入可能です。

また、マネックス証券でも購入できるため、日本でも買いやすいETFになります。

『VGT vs XLK』情報技術セクターETFの比較

では、これまで出た情報を基に、それぞれのETFを比較してみましょう。

 株価(ドル)経費率(%)直近配当利回り(%)銘柄数上場日

純資産(10億ドル)

VGA391.030.10.613792004/01/3048.88
XLK151.560.10.86761998/12/2246.45

経費率、直近配当利回りには大した差がありません。そのため、株価の値動きを無視したインカムゲインでは優劣がつけられません。

次に、銘柄数では圧倒的にVGTが上回っています。VGTが全米市場、XLKがS&P500銘柄で構成されているため、当然の結果です。情報技術セクターへの分散が目的なら、VGTが圧倒的に有利なポイントとなります。

上場日、純資産に関してはどちらも信頼性のある運営会社のため、あまり気にしなくてよいです。

では、肝心の株価に関しては、値動きを比較したチャートを用意してみました。

VGTとXLKのパフォーマンス比較チャートです。

VGTとXLKのパフォーマンス比較チャートです。

2009年から現在までの変動率を見ていますが、VGTのほうがパフォーマンスとしては高い結果となりました。ただし、短期的にはどちらもほぼほぼ同じ動きをしているため、誤差の範囲です。

仮にもっとキャピタルゲイン(売買による利益)にこだわりを持つなら、セクターETFではなく個別銘柄を狙うべきでしょう。

まとめ

今回は、情報技術(テクノロジー)セクターのETFを比較しました。

①【VGT】バンガード情報技術ETF

②【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド

結論としては、セクターETFの分散性能として、【VGT】バンガード情報技術ETFのほうに軍配が上がりました。

どちらのETFを買うべきか悩んだ方がいましたら、本記事をぜひ参考にしてみてください。

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