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株式と債券の違いとは?投資するなら知っておきたい3つのポイント!

2021年7月30日

悩める人
悩める人

最近、"国債"やら"米国債利回り"だとかがニュースで取り沙汰されているけど、そもそも債券って何なんだろう?

株式ではなく、あえて債券に投資するメリットを知りたいな。

今回はこうした悩みを解決していきます!

債券とは?

そもそも債券とは、国や企業が資金を借り入れるために発行する有価証券です。いきなり難しい用語が出てきましたが、要するに国や企業が手っ取り早く資金を得るために発行するローンのことです。

通常ローンは毎月一定額を支払って、”元手+利子”を返済します。しかし、債券の場合は3年債、10年債と任期を設定し満了後に元手を返納し、それまで利子のみを払い続ける仕組みとなっています。

任期満了までに換金することはできますが、その時々で返却される資金は減ったりも増えたりもします。

投資対象としての債券

ここまで聞くと、あえて債券を購入するメリットが薄いように感じた読者さんがいるかと思います。それこそ、いわゆる”高配当株”を保有し続けることと大した違いがないようにも感じたことでしょう。

しかしながら、債券は株式に負けない3つのメリットがあります。

 

  • 収益性

  • 安全性

  • 流動性

 

①の収益性とは、購入時に利子が確定することを指しています。。そのため、利子が途中で変動することなく、株式のように減配のリスクがありません。よって、計画的に貯蓄をしたい方には絶好の投資対象と言えます。

②の安全性とは、満期日が決まっていることを指しています。言い換えると、満期までの間に債券価格がどうなろうと満期には全額返済されるということです。また、債券の場合は法律等で保護されているため債務不履行になる可能性はかなり低いです。

そのため、「投資は自己責任」と言われる一方で、「債券は安心・安全」と言われています。”言われています”と濁した理由は、あくまで信頼性の高いとされる債券に限った話だからです。いわゆる”ジャンク債(債務不履行のリスクが高い債券)”は安心とは言いにくいです。その反面、利回りは高いですが...。

③の流動性とは、高い信頼性から多くの投資家や富裕層から資金が集まりやすいことを指しています。そのため、債券は価格を大きく乱高下しにくいです。

よって、急に現金が必要になり債券を換金したときに、購入額の半分にまで目減りしてしまったなんてことが起きにくいです。

「まとめ」株式と債券の違い

債券と株式(特に高配当株)の違いをまとめると、債券には以下の3つのメリットがあります。

 

  • 決まった額の利子が保証される。

  • 満了すれば額面全額が返納される。

  • 価格が大きく変動しにくい。

 

一方で、デメリットとしては、

 

  • キャピタルゲインは狙いにくい

  • 高い信頼性があればあるほど、利子が下がる

 

といったことが挙げられます。

オススメの債券まとめ

債券を購入する場合、国が発行する”国債”と企業が発行する”社債”の2つがあります。

先進国を対象にするのであれば、信頼性の高い国債を購入することをオススメします。その場合、真っ先に候補に挙がるのは米国国券です。潰れる可能性が低く、知名度から資金が集まりやすいことに加え、他の先進国と比べて利回りが良いほうです。

次に、ドイツ債券に注目することをオススメします。長期債に関しては現時点でマイナス金利となっていて、買い推奨ではありません。

しかし、後退局面の現在は利回りがプラス圏に復帰する公算が高いです。よって今後の動向に注目したいです。

債券に投資するならオススメのETF

次に、債券現物ではなく、幅広く分散したい方にはETFをオススメします。特にオススメしたいETFは以下の2つです。

①NBD(バンガード・米国トータル債券市場ETF)

米国債券市場の全てに分散できる債券ETFであり、”債券版VTI”と言えます。経費率は0.04%と低く、配当はおおよそ1.8%前後となっています。

そのため、ただ持っているだけでも資産を増やすことができるETFと言えます。

②TLT(iシェアーズ米国債20年超ETF)

次に米国債、それも任期20年以上の米国債のみに絞ったETFをご紹介します。

“米国債”という信頼性が高い債券に限定しているため、NBDとは違った安定性があります。経費率は0.15%と高くはありますが、NBDよりも値動きが小さく、現金化しやすいです。配当は1.8%前後となっていますが、今後のテーパリング次第で変動するため、注目しておきたいです。

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