株式投資

株式投資をしているなら空売りはできて当然?「結論:できなくてもよい」

2021年5月19日

悩める人
悩める人

投資を始めてかれこれ2、3年経ったけど、空売りって何なんだろう?YouTubeを見てるとインフルエンサーがやたらと勧めている投資方法だけど...。

投資家としてできて当たり前の投資手法なのかな?

このような悩みを解決していきます!

  • そもそも空売りとは?
  • 信用口座の開設が必要。
  • レバレッジの適正倍率はいくつ?

  • 信用取引をするならオススメしたい証券会社


この順番で解説していきます!

そもそも空売り(信用売り)とは?

空売りとは、信用取引における”売り”を指す言葉になります。

投資を始めたばかりの方のために説明すると、株式投資の取引には”現物取引”と”信用取引”の2つがあります。前者は投資家が保有する現金で株式を購入、または保有する株式を売ることを指すのに対し、後者は金を担保に証券会社が保有する株式を借りることを指します。

株式を借りることで、投資家は自身が保有する現金以上の取引が可能になり、レバレッジをかけたり、借りた株式を売ってから買い直すことで差額分を利益とすることができます。

株式投資をしている空売りはできて当然?

リスクはあるものの、信用取引は大きく利益を享受することができます。

特に空売りができれば、買いと売りの両方が可能となるため、投資機会が2倍に増えると言っても過言ではありません。

では、株式投資をしている投資家たちは空売り、もとい信用取引ができて当然なのでしょうか?

結論:空売りは無理してしなくてよい

筆者の結論としては、空売りができなくても大丈夫です。

何故なら、リスクが高いからです。

自分の技量に見合わず、無理して信用取引に手を出しても大きな損失を被る可能性が高いです。

信用取引の条件を満たしているか?

そもそも証券会社は信用取引をする前に、信用口座(専用の口座)を開設させています。この口座開設にいくつか条件を設けることで、証券会社は素人が博打をできないようにしているのです。

例として、楽天証券の場合の条件を持ってきました。

引用:楽天証券

特に注目してほしい条件は、下から2番目と3番目の条件になります。

  • 他社を含め、信用取引あるいは一定の現物株式取引の投資経験がある。

  • 金融資産が100万円以上ある。

後者は文字通りの意味ですが、前者に関して補足すると、「他社での信用取引の経験がある」or「自社または他社にて一定の現物株式取引(目安としては1年くらい)の経験がある」といった内容となっています。

信用取引はうまく活用できれば大きなリターンが期待できる反面、リスクを背負う必要があります。そのため、慌てず投資家としてのスキルを磨いてからチャレンジしてください。

信用取引のレバレッジはいくつか適切?

次に、信用取引をするうえで適切なレバレッジはいくつなのか、筆者なりに考察してみました。

レバレッジを5倍、10倍とかけることで大きな利益を得られることは言わずもがなですが、代償として大きなリスクがかかります。損失を被れば、その損失も5倍、10倍となるのです。

また、注意しなければいけない点として、”追加証拠金の請求”が挙げられます。信用取引した株が一定以上のマイナスとなると証券会社が追加で担保金を請求するのですが、取引者が払えないと強制的に株を処分されてしまいます。

そのため、損失が大きくなったからと言っても安易に塩漬けができないようになっています。

かけても2~3倍で、ポートフォリオの10%が目安

これらを踏まえて、筆者が考えた適正レバレッジは2~3倍ほどで、取引金額はポートフォリオの10%未満に留めることをオススメします。この程度であれば損失を出したとしても、数か月もあれば損失を取り戻せるでしょう。

「損失を取り戻せる」と思えることは非常に大切です。損失を出すと多かれ少なかれ「取り返さなければ!」と焦る気持ちがこみあげてしまうものです。ここで冷静になれないと、よりハイリスクな取引をギャンブラー顔負けでここぞとばかりにやってしまいがちだからです。

そういった側面も合わせて、ポートフォリオの10%ほどに抑えておくことをオススメします。

国内株の信用取引なら楽天証券

国内株の信用取引であれば、楽天証券をオススメいたします。楽天証券を推す理由ですが、”専用アプリが非常に使いやすい”からです。証券会社を検討する上で、よく比較サイトを参考にするかと思います。しかし、それらのサイトでよく見落としがちな点が実際に取引してみて使いやすかったのか?という主観的な感想です。

比較対象として取引手数料が安いSBI証券が挙げられるかと思いますが、SBI証券はお世辞にも使いやすいとは言えません。チャートが一昔前を彷彿とさせるデザインとなっていて、見づらいです。対して、楽天証券の専用アプリ「iSpeed」は指標やお気に入り銘柄のレイアウトを変更でき、アプリだけでもチャート分析ができる設計となっています。

筆者も「iSpeed」をメインに、他チャート分析アプリを2つ並行して使っています。それでも充分取引できています。

『注意』楽天証券では海外株の信用取引はできません

しかし、楽天証券の場合は国内株のみしか信用取引できません。それは他の日本証券会社でも同様です。日本証券会社で米国株の信用取引が法的に規制されているわけではなく、整備が進んでいないことが理由に挙げられます。

そもそも日本の証券会社が外国株を取り扱い始めたのはここ最近のことであるため、信用取引まで手が回っていないのでしょう。

しかし、信用取引を望む声が徐々に増加しているため、ゆくゆくは実現されるかもしれません。

CFDという取引方法もあるよ

もし海外株の信用取引がしたい場合は、IG証券のCFDが唯一の手段と言えます。

厳密にはCFDであるため、信用取引ではなく差金決済取引となりますが...。

IG証券はイギリスに本拠地を置くオンライン証券で、日本ではあまり馴染みありませんが、世界的には有名な証券会社となります。

筆者もサブ口座として利用していますが、2021年5月時点のような多くのセクターで下げトレンドが続いているときにCFDで売って利益を得ています。

長期投資であればそこまで”空売り”は必要ありませんが、投資機会を増やす意味でぜひ挑戦してみてください。

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