株式投資

「S&P500採用」保有しておきたい高配当銘柄を紹介します!

2021年9月2日

S&P500採用の高配当銘柄を紹介します。

米国の高配当銘柄に冥利?

米国の高配当銘柄が注目されつつあります。

なぜなら、バイデン大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン税の税率増税に踏み込んだからです。まだ決定ではありませんが、もし決まれば株価に多大な影響を及ぼすことでしょう。

キャピタルゲイン税とは、株式を売買することで得られた利益に対してかかる税金になります。つまり、グロース株を対象とした税金と言えます。

対して、インカムゲイン税と呼ばれるものは、配当にかかる税率になります。

よって、富裕層へのキャピタルゲイン増税が決まれば、富裕層の投資金はグロース株から高配当株へと流れる公算があります。

ヘルスケア、生活必需が鍵?

また、アフターコロナにより一時的な好景気を迎え、やがて景気縮小の局面となる公算が大きいです。(実際、そうなりつつあります)

そうなった場合、景気後退局面で強いセクターであるヘルスケア、生活必需銘柄にも冥利があります。

そのため、ヘルスケア、生活必需セクターであり高配当銘柄に投資しておくことが重要となってくるかもしれません。

実銘柄を挙げると、

  • ヘルスケアであれば、アッヴィ、メルク
  • 生活必需であればウォルマートやコストコ、ペプシコ、コカ・コーラ

といった代表銘柄が挙げられます。

こうした銘柄をある程度保有しておくことで、ポートフォリオの利益を底上げすることができるかもしれません。

 

注目しておきたいS&P500高配当銘柄

では、そんな高配当銘柄の中で筆者が注目している高配当銘柄を取り上げていきます。

今回の記事では3銘柄に絞ってみました。

 

  • ペプシコ($PEP)

  • アッヴィ($ABBV)

  • シェブロン($CVX)

 

となります。

ペプシコ(PEP)

ペプシコの株価チャートです。

 

執筆時点の株価

株価:154ドル

PER:26.16

配当利回り:2.78%

 

日本でも知らない人はいない炭酸飲料のペプシ・コーラを販売している企業です。しかし、実際はスナック菓子をメインにグローバル展開している食品ブランド企業の一面が大きいです。

売り上げの大半は米国外であり、決算情報を見れば各地域の消費動向が分かるともされています。そのため、コロナショック後では消費者動向の指標として、決算に注目する投資家も多かったです。

7月13日に公表された第2四半期決算では、

  • EPSは1.72
  • 純利益は19.32Bドル

とどちらも予想より+10%ほど上回りました。

アッヴィ(ABBV)

アッヴィの株価チャートです。

 

執筆時点の株価

株価:119ドル

PER:32.25

配当利回り:4.35%

 

製薬会社ということもあって、あまり知名度は高くない企業です。しかし、世界一売られている薬とされる抗リウマチ薬(ヒュミラ)を開発した大手製薬会社です。

ヒュミラの販売だけで約200億ドルを売り上げたと言われていて、PERは40近いもののまだ成長が見込める企業ともされています。

つまり、4.35%と高い配当とともにキャピタルゲインも狙える銘柄といえます。

しかしながら、ヒュミラの特許が2023年に切れるため、それ以降の5年間は売上高が減少すると見込まれています。

7月30日に公表された第2四半期決算では、

  • EPSは3.11

  • 利益は13.96Bドル

と予想を上回る結果となりました。

シェブロン(CVX)

シェブロンの株価チャートです。

 

執筆時点の株価

株価:98ドル

PER:52.36

配当利回り:5.43%

 

大手の石油関連会社であり、”スーパーメジャー”と呼ばれる国際石油資本6社のうちの1社です。

PERを見ても分かる通り、現在の株価は非常に割高な評価を受けています。

元々エネルギーセクターは景気にある程度左右されるものの、常に一定の需要を持っています。しかし、現在の株価はコロナ後の需要回復を加味した株価となっているため、割高な評価となっています。

とはいえ、配当利回りが5.43%とこれまで紹介した2銘柄と比べても非常に高い利回りとなっていることから、配当狙いで保有し続けてるだけでも充分旨味があります。

ただし、ここ最近は”カーボンニュートラル”、”脱炭素”の影響があり、石油そのものの需要が将来的には減るものと思われます。数年のうちは大丈夫だと思われますが、10年、20年と長期スパンになると株価は低迷すると考えれます。

7月30日に公表された第2四半期決算では、

  • PERは1.71

  • 利益は37.6Bドル

と予想を上回る結果となりました。

分散投資したいならS&P500高配当ETFがオススメ

  • 「配当株を持っておきたいけど、たくさん銘柄があって選べない」

  • 「いくら配当株でもなるべく値動きはマイルドなものにしたい」

という方には、S&P500でありつつ高配当銘柄とされる銘柄で構成される高配当ETFをおすすめします。

特におすすめなETFは、State Street社が運用している米国高配当ETF・SPYDです。

SPYDの株価チャートです。

80社から構成され、金融、不動産といったセクターがメインとなっています。

執筆現時点の株価は40ドルで、配当利回りは3.94%となっています。気になる経費率は0.07%とかなり低い水準となっています。

銘柄選びが面倒であれば、このETFに全振りするだけでも充分かもしれません。

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