株式投資

“ウクライナ情勢”で値上がりするコモディティ3選

今回は、深刻な問題になりつつあるウクライナ情勢について、簡単な記事を書いてみました。

ウクライナ情勢で注目されているコモディティ3銘柄をそれぞれオススメの投資方法と合わせて解説しています。

興味のある方はぜひ最後まで読んで、投資の材料に使ってもらえれば幸いです。

ウクライナ情勢が本格化

2022年に突入してすぐウクライナ情勢の問題が本格化してきました。1月からロシア軍が国境沿いにて軍事演習を行ない、2月11日にはアメリカ国務長官が「オリンピック中にロシアがウクライナに侵攻する」可能性を示唆しました。

この事態を受けて、2月11日の米国株式市場は反落する展開を迎え、投資家の間でも緊張感が高まっています。

12日にアメリカ・ロシアの両首相による電話協議が行なわれるが、すでに欧州各国ではウクライナから自国民は退避するように発表をしています。日本でも同じ発表がされていて、いよいよ波乱の展開となってきました。

ウクライナ情勢でコモディティに冥利?

ウクライナ情勢がいよいよ戦争となれば、世界の株式市場は混乱を迎え、パニック的急落も考えられます。

現時点でどのような進展をするのかは分からないうえ、ひょっとしたら対談で済む可能性も充分あります。過度な投げ売りは控えるべきですが、現金の比率を上げておくべきでしょう。

一方で、コモディティ(素材株)には投資チャンスがあります。ロシアは資源大国として知られていて、ロシアETFは素材株がほとんどを占めています。

そのため、もし有事となれば欧米へのロシア産コモディティの流入が困難となり、一部コモディティが供給不足に陥ります。また、欧州も備えとして原油などを備蓄しなければならないため、より一層不足してしまいます。

インフレでさらなる恩恵が?

2月に発表されたアメリカのCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果となり、インフレの深刻化が顕著に示されました。よって、よりコモディティへ資金が流入していくと予想されます。

特にエネルギー銘柄(原油、天然ガス)では続々と新値を取っています。そのため、既にインフレ&ウクライナ情勢を折り込んだ銘柄があるようにも思えますが、11日の相場を見る限り、まだまだ伸びしろはありそうです。

また、銘柄によってはいまだ株価が低迷している低PER(10~20付近)の銘柄もあるため、そうした銘柄へ積極的に買い向かってもよいでしょう。

ウクライナ情勢で注目したいコモディティ銘柄

ウクライナ情勢が悪化した場合、特に冥利があるコモディティ銘柄は以下の3つです。

  • 小麦

  • 天然ガス

  • アルミニウム

 

どの銘柄もロシアが主要原産国であるため、真っ先に供給が崩れることでしょう。

特に天然ガスはドイツなどの欧州主要国がロシアに依存していることから、一段と値上がりしやすいです。

それでは、それぞれのコモディティを詳しく紹介していきます。

値上がりコモディティ①小麦

小麦は三大穀物(小麦、トウモロコシ、米)のうちのひとつであり、代表的な穀物先物取引の対象です。

ロシアは小麦産出国として世界第2位であり、ロシアの穀物輸出量では小麦が8割以上占めています。

Wikipediaの情報では2006年時点でアメリカが生産国第3位、ロシアが次いで4位となっていますが、これは古い情報になります。アメリカでは肉食の割合が増えたため、畜産を育てるためトウモロコシなどの生産が活発となりました。一方で、ロシアでは政府の畜産業抑制により一層小麦への生産に拍車がかかりました。結果、現時点ではロシアが生産量を上回っています。

そのため、NATOが経済制裁をした場合、欧州各国に小麦が必然的に入らなくなります。

参考リンク小麦の生産量の多い国(外務省)

小麦に投資するならこの銘柄!

小麦に投資するなら、この2つの銘柄がオススメです。

  • WisdomTree 小麦上場投信(JP:1695)→円建てで小麦先物と連動

  • インベスコDBアグリチャー・ファンド(US:DBA)→ドル建てで穀物へ分散投資

前者は円建てで小麦先物と連動してくれるため、米国のテーパリング&利上げを控えて安定しないドルでの投資を避けたい方に向いています。

後者はドル建てで穀物全体へ分散投資できるETFのため、インフレ局面の現在は強気に動いてくれます。もしウクライナ情勢が改善された際にも、銘柄の分散投資のおかげである程度の下げですむメリットがあります。

値上がりコモディティ②天然ガス

天然ガスはエネルギー原料として、世界中で非常に重宝されています。特に欧州&中国では地球温暖化対策の関係で電力発電が石炭→天然ガスへシフトしています。その関係で、現在欧州&中国で電力不足が起き、日本でも中国製の製品が入りにくくなる問題が起きていました(今はやや落ち着いたかな?)

特に欧州主要国であるドイツはロシアからの天然ガスに大きく依存しており、バルト海底を経由したロシアからのパイプライン・ノルドストリームが生命線となっています。

もしウクライナ情勢が悪化した場合、NATOの経済制裁によりロシア産天然ガスが入手できなくなります。アメリカ産の天然ガスで補填する準備が徐々に出来つつありますが、それでも有事の際には天然ガスが急騰する可能性が充分高いです。

天然ガスに投資するならこの銘柄

天然ガスへ投資するならこの2銘柄がオススメです。

  • アンテロ・リソーシズ(US:AR)→アメリカの天然ガス会社

  • ファーストトラスト天然ガスETF(US:FCG)→アメリカ天然ガス会社で構成されたETF

前者は優良なガス田を保有していて、低コストで天然ガスを生産できる強みがあります。生産量はオイルメジャーのエクソン・モービル(US:XOM)と比べて少ないものの、原油などを含めた生産比率でいえば圧倒的にアンテロ・リソーシズ(US:AR)のほうが天然ガスに依存しています。

よって、天然ガス価格の上昇局面ではアンテロ・リソーシズ(US:AR)が大きく上昇します。

後者はアメリカの天然ガス会社へ分散投資するETFです。前者のアンテロ・リソーシズ一社では不安だという方にオススメのETFになります。経費率が0.6%とやや高い点は気になりますが、配当が約3%あるため、大きなデメリットにはなりません。

関連記事【LNG】天然ガスへ投資する方法を解説します

 

値上がりコモディティ③アルミニウム

次に、アルミニウムがオススメの投資先です。ロシアはアルミニウム生産において世界第2位を誇っています。ロシア産アルミニウムは国内で消費される割合は小さく、大部分が世界へ輸出されています。

主な輸出先として欧州が挙げられますが、実は日本もロシア産のアルミニウムに依存している側面があります。すぐ近くに中国という資源大国があるため、輸入の割合は低いですが、ロシア産アルミニウムが手に入らないとなれば、アルミニウムの価格急騰の余波を日本も受けることになるでしょう。

アルミニウムに投資するならこの銘柄

アルミニウムへ投資するならこの2銘柄がオススメです。

  • WisdomTree アルミニウム上場投信(JP:1692)

  • ルコア(US:AA)

前者は円建てでアルミニウム先物へ投資できるETFになります。円建てのため、米国債金利の行く先に左右されずにすみます。ただし、経費率が0.5%と高めの設定となっているため、中級者以上は先物取引をオススメします。

後者はアルミニウムの採掘・精製・加工を行なっているアメリカ企業になります。アルミニウム価格の恩恵を受けたい時に真っ先に候補となる銘柄です。PERが10といまだ株価が過小評価されているため、今後のアルミニウム動向によっては急上昇が期待できます。

ちなみに筆者は天然ガス&アルミニウムに投資中

余談になりますが、筆者は天然ガス&アルミニウムに投資しています。(他にも原油関連企業へ投資していますが)

アルミニウムに関しては先ほどのアルコアを長期的に保有していて、天然ガスはアンテロ・リソーシズなどの関連企業を「利が乗ったら売り、他の銘柄へ移って買う」というやり方で投資しています。

小麦などの穀物関連には投資しておらず、”有事となったら先物取引しようかな?”という方針です。ただ、伸びしろのある肥料メーカー・ニュートリエン(US:NTR)には投資しています。

関連記事『2022年最新』エネルギーセクターETFの見通しを推察する!

 

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