レポート

2020年3月以来の急落!【2022年1月17日~21日】

今回は、2022年1月17日~21日の1月第3週目の米国株式市場を解説していきます。

“スタグフレーション”が囁かれ始めた米国株式市場ですが、初日から下げで始まり、下げで終わる週となってしまいました。

これまで好調だったエネルギー、銀行セクターもふるわない結果となりました。

話題のニュース

この週に話題となったニュースを解説していきます。

決算シーズンであるため、決算ニュースが話題となっています。特に最初のネットフリックス決算ミスはナスダック全体にも波及しています。

来週のFOMCが控えているため、金利の話題が多くありましたが、今回は省略させていただきます。

ネットフリックス決算ミス!

1月20日(木)に発表されたネットフリックスの決算ですが、EPS&売上高はアナリスト予想を超えました。しかしながら、新規加入者が828万人と予想より10万人以上低い数字となりました。

 

ネットフリックスの決算内容

EPS :1.33(予想0.83)

売上高:$7.71B(予想$7.71B)

 

PER45超えのハイグロース株であることから、今後の成長に陰りが見えたことは致命的で大きく売られました。

その日の時間外取引では20%以上の安値を記録し、2ヶ月前の高値から40%以上の安値となりました。

これまでハイグロース株として先陣を切ってきたネットフリックスが決算ミスしたため、悲しいことにその他のハイグロース株にも波及していき、ナスダック全体で大きな売りを呼びました。

これまで大きく売られ続けたテクノロジー株がさらに売られる結果となりました。

主要銀行の決算ミス!

ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーの決算が発表されましたが、両者ともにふるわない決算結果となりました。

ゴールドマン・サックスの決算結果は以下となります。

 

ゴールドマン・サックスの決算内容

EPS :10.81(予想11.77)

売上高:$12.64B(予想$12.04B)

 

 

モルガン・スタンレーの決算結果は以下となります。

 

モルガン・スタンレーの決算内容

EPS :2.08(予想1.94)

売上高:$14.52B(予想$14.56B)

 

メガバンクが決算をしくじりまくっているため、銀行株全体が重い雰囲気となっています。また、テーパリングが騒がれている中、長短金利差が縮小しつつあるため、銀行株へはさらなる向かい風となっています。

米国株式市場のパフォーマンス

次に、米国株式市場のパフォーマンスを振り返っていきましょう。

 

  • S&P500、ダウ、ナスダックの代表指数

  • S&P500のセクター

 

の順番でパフォーマンスを解説していきます。

代表指数のパフォーマンス

では、S&P500、ダウ、ナスダックの代表指数のパフォーマンスをそれぞれ解説していきます。

まずS&P500、ダウは週初めから終わりにかけて4%台の下落となりました。

 

次に、ナスダックでは5%以上の下落となりました。

どの指数もかなり手酷く売られてしまいました。

各セクターのパフォーマンス

セクター別のパフォーマンスですが、全面赤色の下落となりました。かろうじてエネルギーと小売業の一部がプラスとなっています。

また、ゲーム関連銘柄が大きくプラスとなりましたが、マイクロソフトのアクティビジョン・ブリザードの買収があったためです。Call of Duty(COD)で有名な会社だけにインパクトが凄かったですね。

来週の米国株式市場

来週の米国株式市場ですが(もう今週ですが)、大目玉のFOMCが待機しています。

一部ではFOMC後に米国株式が底入れするとの見立てがあります。一方で、まだまだ底入れは早いとの見立てがあるのも事実です。

とりあえず現金比率を普段より多めにして、グロース株よりバリュー株をメインに保有しておくことが保身的で今は楽な方法かもしれません。

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