株式投資

【EWN】iシェアーズ・MSCI・オランダ・ETFを解説します。

オランダETF・EWNについて解説します。

今回は、オランダへ投資したい方に向けて、iシェアーズ MSCI オランダETF【EWN】を解説していきます。

「オランダヘ投資したいけど、良い銘柄がないかな?」

「SBI・楽天証券で扱っているのかな?」

といった疑問をお持ちの方に向けて、EWNの構成銘柄、配当、チャートを解説していきます。

【EWN】iシェアーズ MSCI オランダETFの概要

iシェアーズ MSCI オランダETF・EWNは、MSCIオランダIMI 25/50インデックスに連動することを目標としたインデックス・ファンドです。

構成銘柄は57銘柄と、マイナー国のETFとしては多い銘柄で構成されています。

経費率は0.50%、直近配当利回りは2.59%となっています。そのため、経費率を差し引いても配当利回りは2%以上です。

運営会社はブラックロック社で、S&P500のセクター別ETF(例:XLV、XLE)などを運営している有名企業になります。

オランダETF・EWNのセクター別比率

次に、オランダETF・EVNのセクター別比率を見ていきましょう。

上位1位に情報通信セクター(31.64%)、2位に工業セクター(15.09%)、3位に生活必需品セクター(16.15%)です。

【EWN】iシェアーズ・MSCI・オランダ・ETFのセクター比率です。

【EWN】iシェアーズ・MSCI・オランダ・ETFのセクター比率です。

意外に思った方もいるかと思いますが、情報通信セクターが30%以上となっています。

次に、個別の企業別比率を見ていきましょう。

1位にASML HOLDING NV(通信情報、23.08%)、2位にPROSUS NV(生活必需品、9.10%)、3位にING GROUP NV(金融、5.77%)という順番になりました。

ティッカー銘柄名業種保有比率(%)
EREGL.EEREGLI DEMIR VE CELIK FABRIKALARI素材9.48
BIMAS.EBIM BIRLESIK MAGAZALAR A生活必需品7.75
KCHOL.EKOC HOLDING A資本財・サービス5.64
TUPRS.ETURKIYE PETROL RAFINERILERI Aエネルギー5.15
FROTO.EFORD OTOMOTIV SANAYI A一般消費財・サービス4.92

馴染みのある企業は少ないかと思いますが、1位のASMLは米国株を取引している方にとっても馴染みのある有名な半導体製造装置メーカーです。

ASMLが23%以上を占めているため、通信セクターが31.64%という比率になっていることが分かります。

【EWN】iシェアーズ MSCI オランダETFのチャートパターン

次に、オランダETF・EWNのチャートパターンを見ていきましょう。

2009年から上昇トレンドを形成していたEWNですが、2021年にチャンネルラインを抜けて、大きく上にブレイクアウトしました。

しかし、2022年からは反転して再びチャンネル圏内へ押さえつけられています。

ただし、チャンネルラインより下に抜けてはいないため、今後も上昇トレンドで株価が上がり続ける公算が大きいです。

しかしながら、現時点の株価はトレンドラインの天井に近いため、"今すぐ買う"よりも"もうしばらく待って下落したら買う"ほうが良いでしょう。

 

次に、全米インデックス・ファンドと比較してみました。

パフォーマンスとしては米国インデックスファンド・VTIが圧倒的に上という結果になりました。

2004年から2022年までのパフォーマンスを比べてみると、VTIがEWNの2倍以上の上昇という好成績を残しています。ただし、それでもEWNのパフォーマンスは十二分に高い成績と言えます。

米国インデックスファンド・VTI:+280%

オランダETF・EWN:+137%

 

そのため、積立NISAのような長期保有を前提とした投資方法ならVTIのほうオススメの投資先となります。

一方で、今後先進国や新興国ブームといったその時々で投資先を変える投資方法ならEWNも投資候補に充分なりえます。

オランダETF・EWNは楽天証券/SBI証券で買えるのか?

では、肝心の「オランダETF・EWNは楽天証券/SBI証券で買えるのか?」という疑問にお答えしていきます。

結論をお伝えすると、「オランダETF・EWNはSBI証券でのみ」購入できます。

残念ながら楽天証券での取り扱いはありません。しかし、近年の大手証券会社の動向を見ると、海外株式・ETFを積極的に取り扱おうとする動きがあるため、近い将来に取り扱える日がくるかもしれません。

まとめ

今回は、オランダETFのiシェアーズ MSCI オランダETF・EWNについてご紹介しました。

オランダETF・EWNは配当が2%以上あり、パフォーマンスも良いETFになります。

そのため、ヨーロッパへの投資候補として充分検討する余地がある商品です。

また、世界規模で有名な半導体製造装置メーカーのASMLが2割以上を占めているため、半導体業界の恩恵を享受することもできる点が魅力になります。

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