株式投資

『そりゃ、悪手だろ』急落局面で最もやってはいけない”狼狽売り”

2021年8月23日

暴落相場に備える方法を解説します。

大暴落が起きてしまった!!

株式市場に参加している人にとって、日々の値動きは非常に気になるものです。保有する銘柄が上がったのか、下がったのか...。結果次第ではその日のモチベーションにも影響が出るほどです。

そんななか、大暴落が起きようものなら数多くの投資家たちの心をへし折ることになるでしょう。

2021年8月現在を例に挙げると、27日から始まるジャクソン・ホール会議にてテーパリングの発表があるのではないか?と噂されています。もしテーパリングがあるようなら、9月、10月の相場は大きく下落する恐れがあります。

仮にジャクソン・ホール会議でテーパリングの発表がなかったとしても、近い将来テーパリングが起こることは確実です。

よって、投資家たちは暴落局面に備える必要があります。

大慌てで保有銘柄を売ってはダメ(狼狽売り)

もし明日、大暴落が起きたとしても大慌てで保有株を売り捨ててはいけません。

含み損に狼狽して売り切ったとしても、大抵はその判断が誤りだったことを思い知らされます。

だいたいが「どこかの連銀がテーパリングは2021年内と予想」だとか、「インフレは長期化する」だとかの決まってもいないことを大げさに扱ったためです。こうした一時的なニュースに振り回された結果、ごく短期の下落が往々にして起こっています。そのため1週間、1ヶ月と長期的に見れば元値、場合によってはそれ以上に株価が上がっていることがあります。

もちろん、すぐさま売るべき時もあります。

 

  • 保有銘柄の決算がしくじってしまった。

  • 株価に大きな影響を与えるような悪いニュースが公表された。

 

こうした場合は、特別な理由がなければすぐさま売りに入ったほうがいいと思います。

諦めてほったらかし

もし急落する局面が突如訪れた場合、気絶したフリをして証券口座をそっと閉じたままにしておくことも手です。

日ごろからS&P500やナスダックといった有力なインデックスに集中して投資していれば、たとえ20%の含み損となっても、一年後には元に戻っているかもしれません。これまでの事績を見る限り、個別株と比べれば充分に考えられます。

また、下落し続ける相場を見続けることは、一時のことでも非常に苦痛です。そのため、あえて見ないフリをするのもストレスがかからなくて非常に楽です。

”暴落”が噂される株式市場に備える

では、読めない急落相場に備えるにはどうしたらよいのか?について触れていきます。

実のところ、難しいテクニックやスキルは不要で、誰でも簡単にできる方法になります。

そのため、もし暴落相場に備えておきたいのであれば、参考にしてみてください。

現金比率を引き上げておく

単純に現金の比率を上げておくことが一番の特効薬と言えます。

相場が急落しようとも、そもそも相場に乗っていないため、含み損を抱えずに済みます。

また、もう1つのメリットとして、”急落した相場に入れる”ことがあります。もしS&P500が10%暴落したとして、そのタイミングで連動するETFを買えれば、長期的に見れば破格の安値で買えることになります。

とはいえ、保有株をすべて現金化する必要はありません。ひょっとしたら急落相場などこずにドンドンと株価が上がるかもしれません。そうした不確定要素がある以上、相場から全降りするのは得策ではありません。

もしアナタが投資と現金の比率を7:3にしているなら、急落に備えるときに5:5に比率を変えるという風に柔軟に対応することが大事です。

インデックスファンドなどに切り替える

また、ただ現金比率を上げるのではなく、比較的急落に強いインデックスファンドやディフェンシブ株に投資対象を切り替えることも大切です。

先ほどから何度も挙げているS&P500やナスダックといった指数であれば、長期的に見ればまだまだ伸び進んでいくことが期待できますし、GAFAMといった大手ハイテクといった大型株に投資すれば値動きは軟調となりやすいです。

特にインデックスファンドがオススメです。指数以上のリターンは期待できませんが、決算などを気にする必要がなく、全体の相場観のみを気にするだけで管理しやすいからです。

「それではつまらない、投資の醍醐味を楽しみたい」というのであれば、インデックスファンドをメイン70%投資し、残りの30%を個別銘柄に投資してみるのもアリです。

「自分は大丈夫!」が一番危険

最後のまとめとなりますが、自分は大丈夫!」という全く根拠のない考えは非常に危険です。

実際、筆者が投資を始めたばかりのころは一切の根拠がないにもかかわらず、何故か強気に投資していました。当然、結果は散々でした...。(こうした経験があったおかげで今があると思えば安い出費ですが)

また、こうした根拠のない投資をしていると、いざ急落したときに「もう売るしかない」と狼狽売りせざるを得ません。そのため、望んだタイミングでの売買が難しくなります。

そのため、「日ごろから周囲の投資家は何をしているのか?」、「今の急落局面で苦しいのは自分だけではない。」といった意識を持つようにしましょう。ゆくゆくは「周りの奴らを出し抜いて早めに売り終える!!」と対抗意識を燃やせれば最高です!

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